「真珠夫人」と「濱マイク」

8月1日の日記で、『真珠夫人』の新潮文庫版の表紙が、モデル出身の女優さんのポートレイトと書いてしまったが、訂正する。

昨日、いつもの書店を見回ったとき、新潮文庫版と文春文庫版が隣り合って平台に並んでいた。一昨日は、新潮文庫版にはまったく気付かなかったのだが。
で、文春文庫版を購入してしまったのに、今さら新潮文庫版をも購入するのは癪だな、と思いつつ、新潮文庫版と文春文庫版の最初の方を見比べてみた。
すると、若干、難読漢字が開いてあるか、ふりがなをふってあるか、といった違いはあるものの、ほとんど変わりはなさそうなので、安心した。
それで、新潮文庫版の表紙は、いったい誰の写真なんだろう?と思い立って、カバーの袖を確認すると「写真 東海テレビ」となっているではないか。ということは、ドラマでヒロインを演じていた、横山めぐみ???
で、よーく見てみると、確かに横山めぐみでした。

彼女も、スマスマですっかりお馴染みになったが、それ以前はちょっとマイナーな女優さんだったんだけどな、なんて思いつつ、女はいくらでも化けられるということを、改めて確認した。(悪い意味ではないので、ファンの方がいらしても、気を悪くなさらぬよう)

それにしても、『真珠夫人』をいまさらドラマ化しようと思い付いたのは、一体誰なんだろう?
ドラマがヒットしてくれたお陰で、入手困難と諦めかけていた菊池寛の小説が、一度に大手二社から文庫で復刊してしまったわけだ。
東海テレビさまさま、というところ。

一方、読売テレビでは、あの林海象監督のカルト作品「濱マイク」シリーズを、新進気鋭の監督で一話完結の蓮作ドラマとして放送している。
けっこう、ディープなネタと出演者で、一部ではかなり話題になっているが、視聴率的には相当苦戦している模様。
「頼むから、打ち切りにだけはしないでくれー」
というのが、わたしの切なる願いである。

さて、これから「婦系図」と「残菊物語」の二本立て(って、もちろんビデオで)を見ることにしよう。明日、TSUTAYAの返却期限であることを、うっかり失念していたので、二本立てとなった次第。