雑誌の最終号はおもしろい?!(1)

久しぶりに神保町へ。とはいえ、別の用件で山ノ上ホテルへ行く前に寄っただけなので、あまりじっくりと古書店をまわることはできなかった。
それでも、東京堂三省堂といった新刊書店、かんたんむ、三茶書房、文庫川村などをチェック。
三茶書房は、これまで敷居が高くて入れなかったのだが、表の文庫均一ワゴンに欲しい本があったので、初めて店内にも入った。
さすがに、整然とした店内には、重厚な雰囲気が漂っていた。
本当はきんとと文庫に行ってみたかったのだが、約束の時間と開店時間がダブってしまったので、今回はあきらめた。

東京堂では、鹿島茂さんの『妖人白山伯』(講談社)のサイン本が最後の1册だったので、ついに思いきって購入した。この本は、いろいろな書店で見かけるたびに、買おうかどうしようか迷っていたのだが、最後の1册となったサイン本が踏ん切りをつけてくれた。
「is」を先日から探していたのだが、見つからなくて、今日こそ東京堂で、と考えていた。しかし、ありそうな雑誌コーナーを見渡しても見つからず、いつもの書店では売り切れていた、澁澤龍彦『都心ノ病院ニテ幻覚ヲ見タルコト』(学研M文庫)などを持ってレジに行って「すみません、雑誌の『アイエス』っていうの、ありますか?」と尋ねたら、一瞬間があって「えーと、『イズ』ですか? あのアルファベットで”アイエス”って書くタイトルですよね?」と確認されてしまった。
「あー、またやってしまった!」と思いつつ、「あ、それです」と答えて、見ずてんのまま、店員さんに持ってきていただいた。というのも、坪内さんがこの号に書いていらっしゃることが、『東京人』10月号の坪内さんと中野さんの神保町歩きの特集の脇に、広告として載っていたからだ。
1階の会計をすませてから、2階の古本文庫屋さんのコーナーも一応チェックしたが、相変わらず1280円の本ばかりで、見送った。

その後、駿河台下の交差点に向かって、三省堂、三茶書房と流してから交差点を渡って文庫川村を覗く。そして、約束の時間まで少し余裕があったので、昼食をとるために、ファーストフードの店に入り、さっそく『is』を取り出す。
表紙に、特集の記事タイトルと執筆者のお名前が並んでいる。坪内さんは「博文館の『太陽』が沈んでいった頃」というタイトルで執筆されたようだ。