六月大歌舞伎夜の部@歌舞伎座

  1. 「暗闇の丑松」
  2. 「身替座禅」
  3. 「二人夕霧」

「暗闇の丑松」は、その名の通り?最初のふた幕が、全体に暗すぎ! あれじゃ、なにがおこっているんだか、よくわかんないよ!! いくらタイトルが「暗闇」だからって、もうちょっと考えていただきたいなぁ。三幕目で、昼間の場面になり、秀太郎さんと段四郎さんが登場して(二人とも、嫌なヤツなんだけど、その嫌なヤツぶりがさすがであった)、やっと芝居もしまってきたかな?という感じ。湯屋の番頭をどなたがなさっていたのか、筋書を買わなかったのでチェックできていないけれど、これがよかった。
仁左衛門さんの奥方が、おっかない中にもかわいらしさが垣間見えて、たっぷり笑わせていただいた「身替座禅」。翫雀さんの太郎冠者もよかったし、千枝・小枝の松也くんと梅枝くんも、可愛かった! 菊五郎さんは、まぁ、こういうのはお得意だから、期待は裏切られなかった。
ここ1年以内に見ているんじゃないかと思う「二人夕霧」。前回は、正直、つまらなかった。でも、今回は、いろんなところの細かいパロディーとかがわかってきて、楽しめた。結局、こうやって何度か見ているうちに、芝居も役者さんも、見方が変わって来て、より楽しめるようになるってことなんだろうな。この芝居でも、翫雀さんがいい味を出していらした。足をくじいたっていうのは、本当なのか、芝居なのか??? 最後に派手に小判をまいて、目出たく締めるところも含めて、バカバカしいといってしまえば、それまでの芝居なのだけれど、そのバカバカしさを楽しむことができた。