十二月大歌舞伎夜の部@歌舞伎座

夜は三津五郎さまが出ていらっしゃらないこともあり、1回だけ3階から。序幕の印象がなぜか一番薄い・・・。染五郎さんの「高坏」で笑って、幸四郎さんの「籠釣瓶」は、配役的には、わたしの好みではないのだけれど、なぜか落ちることなく、最後まで見てしまった。
やっぱり、幸四郎さんのこういう芝居は、どうも居心地がよくないんだけどね・・・。相変わらず、妙に新劇っぽい演技がどうしても好きになれない。「醜男」と言われても、そうは見えないしなぁ・・・。あばたを強調しないのは、人それぞれの考えでどちらの化粧もアリだと思うけど、幸四郎さんの場合は、敢えて見た目を作る方がいいんじゃないの?っていう気も。
福助さんも、花道の付け際で笑った顔が・・・。あと、二階座敷での姿がすっきりしていないしなぁ・・・。
よかったのは、段四郎さんの治六! 若々しくて、忠義モノぶりがしっかり出ていて、よかった。魁春さんの女将もよかったと思う。東蔵さんは、ちょっとつらかったなぁ・・・。ふられた後、佐野を気遣うところなんかは、情があっていいのだけれど、いかんせん・・・。
芸者の芝のぶちゃんが、やっぱり綺麗! 東蔵さんと役を取り替えてくれればいいのに・・・なんちゃって。