『作者の家』第一部

黙阿弥家とその周囲の人たちは、まるで黙阿弥の生世話モノに出てくるような人たち(同時代の世相風俗を描いたのだから、当然といえば当然なのだけど)だったんだなぁ。繁俊さんが養子だということは、なんとなく知っていたが、劇界とはまったく関係ない、どちらかといえば堅いお家に育った、しかも地方出身の方だったとは。黙阿弥と坪内逍遥の交友関係も、この本を読むまで知らなかった。
それにしても糸さんという人は、なんと女丈夫なんだろう!