2月文楽公演第二部・第三部@国立劇場小劇場

休日ということもあって、満員御礼の札が出ていた。第二部は住大夫さんと簑助さんが出演されてるしね。
第二部の演目「敵討襤褸錦」はまったく初めて見るのだけれど、仇討ちものということで、わりと話の筋はわかりやすかった。簑助さんが珍しく愚鈍な長男役を遣っていらして「へぇ〜、こういう役もなさるんだ」と意外であった。玉女さん、勘十郎さんがカッコイイ。大安寺堤の後を語るはずの文字久大夫さんが病気休演とのことで、咲甫大夫さんが代演。咲甫さん、第一部と会わせると3役かぁ。若いとはいえ、大変だろうなぁ。でも個人的には、この代役の後が一番好きだったかな。あと、やっぱり嶋大夫さんが好きだなぁ〜(笑)。
第三部は、「女殺油地獄」。ストーリーとしては、なんか納得いかない話なんだけど、豊島屋の段の咲大夫さんの語りと燕三さんの三味線、勘十郎さんの与兵衛のおかげで、とても面白く見ることができた。咲大夫さんは、12月公演を休演なさってたので、心配していたのだけれど、お元気そうでよかったよかった。勘十郎さん、こういうヤな男の役をなさっても、いいなぁ。最後、油まみれで滑るところとか、お吉に斬りつけるところとか、大迫力だった。お吉の紋寿さんもよかったし。河内屋内は、清治さんの三味線がやっぱり光っていたなぁ。
第一部の「鑓権三」も見たいし、「女殺油地獄」ももう一度見たいけれど、チケットがなかなかとれないのと、日程的に厳しいのとで、ムリかなぁ。