落語研究会@国立劇場小劇場

今日は、密かにごひいきの菊六くんが初登場!先日、NHKの賞をもらったばかりで、人気も上昇中らしい。端正な語り口に磨きがかかったような。初登場の割に落ち着いた高座ぶりで、やっぱりいいね、という「幇間腹」であった。続いて、こちらも初登場の文左衛門さん。喜多八さんとは方向性が違うけど、パッと見とのギャップが、楽しいのだよね、この方は。「転宅」の泥棒さんが真相を知った後のリアクションが、かわいいね。そしてさん喬さんの「鴻池の犬」。犬がねぇ、かわいいんだよね〜。子供さんが対象の落語会なんかでも、これならいいと思う。実は、さん喬師匠のこういうネタ、好きなんだよなぁ。
中入り後は花緑さんから。マクラの「これ以上落語好きを増やさない」という花緑さんの主張、かなり当たってると思う。最近、便乗商法的な落語会が多すぎ。新しく会を定期的に始めるのなら、なんかもっと違う方向性があると思うんだけど。大きな箱でおなじみのメンバーを並べても、ね・・・。それよりも、平日の開演時間を遅らせるとか、3席ぐらいでコンパクトにまとめるとか、そういう工夫をした方が、普通の働く落語ファンには、歓迎されるんじゃないかと思うんだけどな。
主任は、お待ちかね、小満ん師匠!「宮戸川(下)」。はじめて聞いたなぁ、下。なるほどねぇ、これはやる人が少ないのもなんとなく納得。でも小満ん師匠なら、通しで一気に、でも聞いてみたい。小満ん師匠の定例独演会があるらしいので、チェックして、行ってみよう。