常盤新平さんが、新たな地雷原だったとは…

常盤新平さんの『銀座旅日記』を読み始めた。「ダ・カーポ」で坪内さんの「酒中日記」と同時期に連載されていたので、時々は読んでいたのだけれど、書籍としてまとまったところで、また新たな気持ちで読んでいる。
常盤さんといえば坪内さん。坪内さんの日記にも時々、常盤さんが登場するし、常盤さんの日記にも坪内さんが時折登場する。年の差はあれど、お互いにお互いの仕事をリスペクトし合っているお二人。
坪内さんが常盤さんのことが好きというのも、この日記を読んでいると、うなずける。そして、これまた読みたくなる本がたくさん紹介されていて、せっかく『書中日記』をうまくかわしたと思っていたのに、こんなところに地雷があったとは。
そうそう、常盤さんも「半七捕物帳」がお好きで、何度読み返しているか、という記述が。「半七捕物帳」が好きな人だから、仕方ないか…。
なにはともあれ、こんな猛暑の折にも楽しく読める一冊。

銀座旅日記 (ちくま文庫)