エイプリルフールを超えた現実

8時過ぎに起きて、しばらく『文庫本宝船』を読む。

坪内さんが今、いたら今の状況について、どんな言葉で、どんな風に書いただろう?とついつい思ってしまう。

もう、新しい著作は読めないけれど、たくさんの著作が残されているので、それらを紐解くことで、坪内さんならどう考えただろう?と考えるための手がかり・足がかりにしていくしかないな。

起きて、エアコンのスイッチを入れる。

洗濯機を回して、ご飯を炊く支度をして、洗濯物を干して、味噌汁を作って、昼ごはん。デザートは、甘夏。

3月のデイリーリフィルとマンスリーリフィルを外して、別のバインダーに移して、買い物リストも4月用に更新する。

図書館で借りてきた新藤兼人『弔辞』(岩波新書)の甲斐庄楠音の章から抜書き。

三茶日記』を読んでいて、「あー、甲斐庄楠音って、ここに出てきたのか!」と気づいたのだった。

新藤さんの『弔辞』を読むと、溝口健二杉村春子田中絹代乙羽信子勝新太郎が気になってきて、それらの人たちの評伝も図書館で借りたり、自宅にある本を発掘したりしているところ。

ちなみに、新藤兼人って、岩波新書で結構な冊数書いているんだな、というのに気づいた。

夜ご飯は、冷凍してあるきのこ類と長ネギと鶏の手羽元を使って、水炊き。お昼に炊いたご飯をスープかけご飯に。デザートは、豆乳ヨーグルト梅シロップがけ。

録画してある「新・必殺仕事人」をチェックしながらの食事。これは、山田五十鈴が時々登場するので、それ狙いで毎日録画しているのだけれど、このところあまり登場しないんだよね、ベルさん。

夜ご飯の片付けをして、抜書きの続きを終わらせて、リサイクルゴミを出しに行って、手帖タイム。朝、マイブックを書けなかったので、マイブックから。

Twitterで、マスク不足に対応するため、一世帯に2枚ずつ布マスクを一律配布が決定したという発表があったと知り、夜のニュース番組をハシゴして情報収集。

そんなことに手間をかけるんだったら、現金を配る方が先なんじゃないのかなぁ?と思うのだが、どうやら、総理の意向で現金給付はなくなったらしい。

総理も都知事も自分の選挙や政治家としての業績にこだわってばかりいるように見えるんだけど…。

本当に東京都の医療機関がパンクしそうだっていうのなら、国の非常事態宣言をただ待ってるんじゃなくて、自分の責任で都知事が、神奈川や千葉や埼玉の知事にも協力を要請して、もっと具体的な対策を示して、その上で、だから今、仕事(医療従事者、自治体職員、インフラに関わる職種、物流、食料品や生活必需品の製造・販売に関わる、など)、食料品や生活必需品の買い物や医療機関の受診以外の外出は控えてください、と言えばいいんじゃない?と思うんだけどな。

強い言葉を使っても、きちんとどういう状況だかがわからない状態では、人はなかなか自粛にっは向かわないよね。だって、楽しくないもん。つまんないもん。

Twtterで梨田昌孝さんがcovid-19に感染して大阪の病院に入院中、というニュースも知った。昔の職場の先輩が、梨田さんと一緒に仕事していたので、なんとなく親近感がある。

志村けんさん、クドカンさん、梨田さん、他にもプロ野球の選手やJリーグの選手が感染したことを発表してくれて、今までは現実味を感じていなかった人たちにも、対岸の火事じゃなくて、自分の足元に迫ってきているんだ、ということが認識されてきてはいるんだろうけれど。

NHK大河ドラマ、朝ドラの撮影をしばらく中止すると発表した他、TBSも半沢直樹をはじめとした4月クールのドラマの放送開始を遅らせると発表した。

ドラマの撮影だって、大勢のスタッフ・キャストが関わっているから、その中の一人でも感染者が出たら、濃厚接触者が何人になるかわからないものなぁ。

そろそろ、寄席も閉めなきゃならなくなるのだろうなぁ。真打披露興行中だから、なんとか続けられたらいいのだけれど、ここで無理をして、クラスターが発生しちゃったなんていうことになったら、せっかくのスタートが台無しになっちゃいかねないからなぁ。

開けている寄席や落語会があるなら、と3月末までは、マスク・アルコール消毒液・手袋着用、知人に会ってもあまり近い距離で話をしない、終わったらさっさと帰る、という対策をして出かけていたのだけれど、この1週間ぐらいの感染者数の増加を見ていると、そういう次元じゃないところに入ってしまったのかも、と思う。

自分がかかるのは自己責任だから仕方ないけれど、そのことによって、いろんな人に迷惑をかけることになるからなぁ。

落語で笑って、縮こまった心を解放して、免疫力を高めるという効果もあるはずなんだけど。