いつになったら買った本をどこかですぐに読めるようになるだろう?

朝、昨夜眠くなってページを閉じた『新書百冊』(新潮新書)をキリのいいところまで読み、『文庫本宝船』も読む。

洗濯機を回し、マイブックを書き、Workflowyでフリーライティングし、『新書百冊』のメモを作成。

昼ごはんを食べて、銀行へ行き、帰りに書店で「本の雑誌5月号」田中小実昌『ほのぼの路線バスの旅』(中公文庫)を購入。コミさんのバス紀行だったらきっと「文庫本を狙え!」で取り上げただろうな、ツボちゃん。適当に来た路線バスに乗るとか、喫茶店でお茶しながらとか、早速ページをめくりたいところなんだけどな…。最近、中公文庫で作家の旅モノをよく見かけるなと思ったら、”文士の旅”というシリーズ?らしい。中公文庫、最近は少しずつシブいラインナップも復活してきているようなのが、うれしい。

午後、女優の岡江久美子さんがcovid-19による肺炎で今朝方亡くなったというニュースが…。乳がんの初期で昨年末オペを受けた後、1月末から2月にかけて放射線治療を受けていらしたそうだ。感染経路は不明のようだが、定期通院もされていただろうし、免疫力も落ちていただろうからな…。発熱して自宅で経過を見ていたら急変して、入院即ICUで呼吸器装着という経過だそう。がん闘病中で抗がん剤放射線治療を受けていたら、すぐにPCR検査をして入院させられるようにしないと、ダメだよ。ほんと、PCR検査しないからこうなっちゃうんだよ。

溝口健二の世界』の続き。山田五十鈴が「祇園の姉妹」で見せた演技、見てみたいなぁ。この作品のキモという、芸妓おもちゃ(山田)の化粧シーンのスチール写真が素敵だ。佐藤忠男によって俯瞰のポジションから見た解説が、新藤兼人の内側から肉薄したクローズアップやローアングルの描写よりも、客観的でわかりやすい。こっちを先に読んでから新藤兼人を読んだ方がよかったかもしれない。

夜ごはんの支度をしつつ、ニュースをチェック。今日の東京都でcovid-19の感染確認者は134人。まだまだ3桁だ。都知事からはスーパーなどへの買い物を3日に1度に減らしてくれ、という要請が出た。今、うちは買い出しは3日〜4日に1回程度だから、それでいいの?と思うが、買い物客のインタビューでは「買い物は毎日するものでしょう?!、無理よ!!」と答えている人がいて、「いや、今は平時じゃないんだからさ、みんなの工夫と我慢でなんとか早くこの状況から抜け出すことを考えようよ」とテレビに向かって突っ込んでしまった。っていうか、今時でもまだ「お買い物は毎日するのがあたりまえ」って言い切る人がいるのに、ちょっと驚いた。わたしの周囲には、毎日食料品の買い物に行く、っていう人がいないだけなのか? 専業主婦の皆さんはそんな感じなの? 

今日も#一之輔ライブを視聴。寄席でもこんな感じでマクラをグタグタやってるから、と言いつつ、多分どのネタに入ろうか探ってるんだろうな、と勝手に想像して笑って聞いてたら「この状況で芝浜やってくださいっていう人がいるんだけど…」って言いながらあらすじ解説があって、それでもまだ決まらないと。で、祭の話をし始め「百川」。「かめもじ、と、かもじ…たった1文字」で下げるのかと思ったら、そこに新たな登場人物がやってきて、え?!と思ったら、そこからはすぐに下げていた。

桂米朝『上方落語ノート(1)』(岩波現代文庫)の続きを読む。米朝師匠50代の頃にこれを書いたのか…。昭和38年2月の三越落語会のプログラムに載せたという「落語残酷物語」の中の

骨組がしっかりして肉付けが豊富で、人物描写、情景描写が優れていて、人生の哀感を描き出しているもの-名作と呼ばれている落語は、良いテキストによって正しい演出がなされている限り、文字で読んでも文芸作品として立派に通用すると思います。

 p.245

 という一文に、かつて速記本がなぜあんなにたくさん出版されていたのか、という疑問へのヒントかもしれない。