図夢歌舞伎を見た

朝は曇り、その後晴れ間も少し覗いた。

図夢歌舞伎『忠臣蔵』第1回を視聴。

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音声が安定しないとか、一部VTR部分のリップシンクが大幅にずれてるとか、スイッチングミスとか、といった失敗もあったが、狙いとしては面白いなと思った。幸四郎さんの師直が、化粧の仕方もあってか、吉右衛門さんに似てるな、と思わされる瞬間がなんどもあった。松の廊下で、カメラが判官の視線で師直を捉えるというのは、画角的に劇場の観客には絶対に見ることができない映像で、面白かった。さすが”妄想”が好きな幸四郎さんだ。口上人形に狂言回しの役を担わせるというのも、猿弥さんのセリフの巧さもあって、効果的だった。ただ、錦絵にワイプで口上人形が入ってくると、錦絵が隠れてしまうことので、その辺は今後、もう一工夫していただければと思う。リモートでのアフタートーク、猿弥さんとの中継がうまく行かなかったようで、途中から壱太郎さんとの2ショットに。二人ともフェイスシールドを着用してのトークとなった。完全にリモートでの芝居だったとのことで、リハーサルから「こんなに場見りに気を使った芝居は初めて」と幸四郎さんと壱太郎さん。その甲斐あって、師直と顔世御前との場面は上手くいっていたと思う。もちろん、生で芝居を見るのが一番だとは思うが、こういう映像作品としての可能性も感じる。よだいめのお軽と平右衛門一人二役とか見てみたいな。正直、ここまで本格的な大道具、衣装を使っての芝居が見られると思っていなかったので、次回以降も視聴するつもりだ。

夕方、コンビニに行こうと外に出たら、予想以上に蒸し暑かった。家にいると、今の所エアコンをつけなくても普通に過ごせるので、天気予報の最高気温を見ても、ピンときていなかったが、なるほどね。これは熱中症になりやすいな、と。

今日の東京都での新規感染者は、57人。ヨーロッパでも、ロックダウン解除に伴って、再び感染拡大しているというが、これからどう感染拡大を抑えるのか、ということについて、あまり対策が取られているとも思えないのだが、このままでいいのだろうか? 経済を回すことは大事だけれど、ただの風邪じゃない、ということに変わりはないんだけどな…。