新境地を開いた?紀尾井町家話が楽しかった

朝は曇り、その後雨が降ったり止んだり。

雨が降る前に、と午前中に都知事選の投票に行く。ガラガラで拍子抜けした。これは現職有利だろうな…。だいたい、あれだけ毎日マスコミに露出してたら、選挙運動なんてする必要もないか。投票締め切りの20時すぎには、早くも当確が。今回、野党が統一候補を立てられなかったのが、この圧倒的得票差に反映されてるな、結局、現職続投でやむなしと、野党も考えていたということ?

今日の感染確認者の速報値は111人。相変わらず、若い世代が多い。これで、明日以降、200人台の数字が出てきたりして…。

投票から帰ってきて、昨日の図夢歌舞伎『忠臣蔵』第二回と、紀尾井町家話第五回のアーカイブを視聴。図夢歌舞伎は、うっかり忘れていてTwitterで一回目から進化してる!などのコメントがUPされているのを見て、思い出したという…。前回の、録画分のリップシンクが大幅にズレていた件など、テクニカルな面のトラブルは解決。演出的には、前回ほどの驚きはなかったかな。城明け渡しの演出、制約の中で考えられていて、なるほどね、とは思ったが、廻り舞台を使ったあのアナログな演出がいかに優れているか、ということを教えてくれたとも言える。むしろ、竹本葵太夫さんのTweetによれば、次回第三回の打ち合わせが行われて、色々面白い案が出ているとのことなので、それを楽しみにしている。よだいめの勘平なら、きっと、何かやってくれるはず…。そして、紀尾井町家話。ゲストが彦三郎さんとベーシストの村井研次郎さん。彦三郎さんのSNSでお名前は拝見した記憶はあるのだけれど、全くどういう方なのかわからず見はじめたら、紀尾井町の同級生だったのね。歌舞伎座ギャラリーでの歌舞伎夜話とはだいぶ趣が変わったけれど、楽しかった。村井さんが「彦三郎さんがいろんな人を紹介してくれて、みなさん、とってもいい人で」という中に、河合雪之丞さんとかみっくんの名前が挙がっていた。みっくんもバンドやってたからな、村井さんと話は合うだろうな。彦三郎さんの襲名の「石切梶原」で呑助を買って出た話とか、ほんと、紀尾井町いい人だ〜と改めて。そしてああいう役も楽しんでしまう紀尾井町、好きだわ…。さすが辰之助さんの息子だわ!とおばちゃん感激。

上方落語ノート 第三集』読みはじめ。

上方落語ノート 第三集 (岩波現代文庫)

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  • 作者:桂 米朝
  • 発売日: 2020/06/17
  • メディア: 文庫
 

 言葉の乱れ、変化って、やっぱり人の心と関係あるんだな、というのを米朝さんの言葉で改めて突きつけられた。今のお客にわかるように、安易に言葉を変えてしまうことは、その芸の本質を変えてしまうことになりかねない、ということ。少しわからない、難しいことが含まれていることが大事。お客の側が、わからないこと、難しいことをも受け入れる、楽しむようになるには、どうしたらいいか? うまい表現が見つからないが、我慢強さ、みたいなことも必要なのだな。