久しぶりの朝日いつかは名人会からの久しぶりの歌舞伎そば

雲が多めだが、昼間はやっぱり暑い!

朝日いつかは名人会で半年以上ぶりの浜離宮朝日ホールへ。客席50%減で、入り口で半券の裏に名前と電話番号を記入し、検温を受けて、自分でもぎって客席に入る、という手順。開演前、仲入りに繰り返し「客席での会話はお控えください」というアナウンスが流れるが、全く無視!の年配女性グループがあちこちにw。その辺が、歌舞伎座とはだいぶ違う感じだ。終演後、ブロックごとに退場というのは事前アナウンスがなかった(あったのかもしれないが、気づかなかった)ので、席の場所にかかわらず出口に向かう人が結構いた。前の人と間隔を開けてください、と出口のところでいきなり言われても、後ろからも人が来てるから、なかなか難しいな。この辺の場内アナウンスは、歌舞伎座を見習ったほうがいいんじゃないかな?と思った。

落語は「狸の札」きよひこ「片棒」志ん吉「雛鍔」正太郎 仲入り お楽しみトークタイム 「岸柳島花緑。志ん吉さんの「片棒」磨きがかかったなぁ。金・銀・鉄の兄弟それぞれの性格の違いが楽しい。先日、足を怪我したという正太郎さん、今日が復帰初日とのことで、ドクターとのやりとりなどを面白おかしくマクラにしてしまうあたり、転んでもただではおきない芸人魂だw。そういえば、怪我をしちゃったことを報告するTweetも落語の「七段目」に引っ掛けた漫画だった。約2週間のブランクを感じさせないところもさすが。お楽しみトークタイムでは、いつもの丸椅子を舞台の上手の端と真ん中と下手の端に置いて3人が登場したが、さすがに話しにくいね、ということでソーシャルディスタンシングを守りつつ真ん中に寄ってスタート。来年3月下関から正太郎さんが真打昇進&9代目柳枝襲名ということで、襲名披露についての話が中心に。そうか、志ん吉さんももうその次に上がる組なのか…。花緑さんのお弟子さんもいつも通りの5人で昇進だと、2人がその組に入っているとのこと。これからの新型コロナがどうなるかによって、昇進披露がどういう形になるのかも変わるだろうし、時期もずれるかもしれないなぁ。花緑さんの「岸柳島」は最近、よくかけていらっしゃるとのこと。よく聞くのとはちょっと違う演出で、こういうやり方もあるのか!と思った。

昼ごはんを食べていなかったので、どうしようかな?と思いつつ東銀座に向かったが、そうだ、この時間なら!と思い立って、これまた久しぶりの歌舞伎そばへ。恐る恐る入ったら、店内貸切状態で、ラッキー! カウンターに1席ずつアクリル板の仕切りが立てられていた。お蕎麦は前と変わらない歌舞伎そばの味が健在。木挽町界隈に行ったら、また食べに行こう。

夏葉社さんのTweetで10月号の「本の雑誌」巻頭の本棚コーナーに登場されていると知ったので、教文館に寄って早速チェック。机特集にも興味があったので、購入決定。他に文庫本と単行本も、厳選して各1冊。他にも色々、気になる本はあるのだけれど、家にも積ん読の山脈があるので、グッと堪える。そうそう、今日は見送ったけど、保さんの新刊が出ていた。

文楽ナビ

文楽ナビ

  • 作者:渡辺保
  • 発売日: 2020/09/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 『能ナビ』に近い感じかな? 帯にけんけんのコメントがあったので、けんけんファンの方はチェックしてみてくださいw。

帰宅して、夜ごはんを食べて、K2 THEATREのご宗家の日本舞踊講座を視聴。「玉兎」と「屋敷娘」の解説の他に、「晒し三番叟」と「身替座禅」、「蜘蛛拍子舞」のお話も。「蜘蛛拍子舞」はお稽古の一部をインスタライブでUPしてくださったのを聞いて、とてもエキサイティングな演奏だったが、本番はどんな仕上がりになってるのかな??? 土曜日UPが楽しみだ。

今日の東京都での新規感染者は276人。やっぱりまた増えちゃったか…。10月から東京のGo Toキャンペーン除外を解除するとか、劇場やスポーツイベントの入場者制限を緩和するとか、そんな話題が出てきたら、途端にこれだ。でも、多分、もう解除するんだろうな。政府は一度前のめりになったら、後にはひかないっていうのが、この半年余りでよくわかった。劇場については席数を増やした時に、開演前後の客席でのおしゃべりとか、入退場時の混雑とか、ロビーやトイレの混雑具合とか、そういうことの方が問題なんじゃないかな? 開演中はもともと、おしゃべりする人はあまりいないわけだし、大向うとかそれ的な掛け声(文楽や落語でも演者の登場の時に声かける人がいる)は引き続き禁止すればいいだろう。でも、客席の人数が増えれば、開演前・終演後におしゃべりする人も増えるし、入退場に時間もかかるようになるし、ロビーや出入り口も混雑するようになるだろう。そこをどう対策するのか、っていうのは難しいよね。お願いベースでしかないわけだから、特におしゃべりはね。それとは逆に、今でもまだ空席が目立つところも多いのが、制限を緩和してその分お客が入るのか、っていう問題もあるしね。