初日から涙腺決壊!の「吃又」

今日はいいお天気で、気温も割と高め。

Scrapboxに昨日のデイリーページを作って、メモの整理。

歌舞伎座十二月大歌舞伎初日の第三部を見る。開演前にずーっと大声で(マスクはつけていたみたいだけど)芝居とは関係ない、どっかの店の何かがどーしたこーした、みたいなおしゃべりしているおばさまがいて、やだなぁ〜と思っていたら、案内のお姉さんが、おしゃべりやめてくれるよう、お願いに行ってた。

「傾城反魂香」、「吃又」、よだいめがおとくさんと勘九郎さんの又平が、ほんと、初日とは思えない完成度でずーっっと引き込まれっぱなしで、涙腺をどんどん刺激されっぱなしで、「手も二本、指も十本ありながら」で涙腺決壊。マスクしてメガネかけててゴマけたかな? おとくが硯を借りてきて墨をすってるところとか、又平が手水鉢を手ぬぐいで拭うところとか、又平が絵を描いているときにそれをじっと見つめるおとくの顔とか、もうずーっとうるうるしてて、「かか、抜けた!」でまたまた決壊。あとはもうずーっとうるうるうるうる。台頭の舞も喜びに溢れてて、よかった。勘九郎さんの又平は、三津五郎さまの又平を思い出させてくれた。雅楽之介の團子ちゃんも、初役というか、多分、義太夫狂言のこんなにしどころがあるお役初めてだろうに、しっかり演じていて、素晴らしいなぁ。まだまだ伸び代はあるだろうから、千穐楽までどれだけ進化するのか、楽しみ。しかし、最後、又平夫婦が手を取り合って引っ込むところが見たかったなぁ。歌舞伎座三津五郎さまと時蔵さんがなさった時は、二人で花道を引っ込んでたような気がするんだけど、私の思い込みかなぁ…。

教文館で文庫本を1冊買って、メトロで人形町へ移動。移動のお供は今日も『類推の山』。今回は挫折せずに読めそうだ。

日本橋社会教育会館で、一朝師走会。「蟇の油」与いち、「三枚起請」一朝 仲入り 「芝浜」一朝、という番組。一朝さんの「芝浜」、初めて聞いた気がするけど、やっぱり一之輔さんのお師匠さんだなぁと、先月聴いた一之輔さんのを思い出しつつ。おかみさんが嘘をついてくれて、ほんとうによかったって思っている熊さん。二人の末長いお幸せを、っていうほんわかした気持ちで帰途につくことができた。

流行語大賞が発表され、3密が大賞に。まぁ、そうなるわなぁ。残念ながら半沢がらみの言葉はベスト10に入らず。9月で放送が終わっちゃった番組だし、そのあと、鬼滅の刃という強力なコンテンツが登場したからなぁ。しかし、それでもいまだにバラエティーで「詫びろ!」とか「お前の負け!」とか、必ずよだいめ出るとやらされる?のは、すごいといえばすごいなw。

今日の東京都での新規感染者は、372人。重症者は8人減って62人。感染者数より、重症者が減ったことにホッとする。しかし、相変わらず65歳以上の新規感染者が58人というのは、油断できないなぁ。