録画してあったSWITCHインタビュー2本、面白かった

今日も晴天。明日は天気が崩れるという予報が出ているが、どうなる?

Scrapboxに昨日のデイリーページを作り、メモを整理。『シブい本』と『紙つぶて』の続きを読みながら、メモをとる。『明治百話(下)』の抜き書きも。

年末年始のためにHDDレコーダーの容量を空けるため、録画消化とディスクに焼く作業をする。特に面白いなと思ったのがEテレの「SWITCHインタビュー達人達」の高橋英樹の回と喬太郎さんの回の2本。高橋英樹の相手は石垣を摘む職人の粟田順徳さん。

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文化財に指定されている石垣の修復は、全て元どおりに積まなくてはいけなくて、そのため、外側に露出している医師には全て番号を振り、写真を撮り、補強が必要な場合には外から見えない後ろ側でそれを行うという。今現在、もっといい積み方がある場合でも、そうしなくてはいけないので、若い職人に「こう積んじゃダメだぞ」と言いながら作業をするがそれは気分がよくない、と。なるほどねぇ。それと、積んである石垣を見ると、誰がやったかわかるという。石垣の積み方にその親方の人間が現れるのだそう。いい親方は、余分な石を買わないという話も面白かった。石を買うことが石垣を積む仕事の中で、一番重要で、どの石をどう積むかというのが頭の中で見えている。だから、優れた親方は、積み終わった時に、石が少ししか余らない。そうじゃない親方は、不安になるから余分な石をたくさん買って余らせてしまうので、経済的にも無駄な出費をしてしまうのだ、という。それに対して高橋英樹が「今のドラマの監督なんかも、一つのシーンを撮るのにいろんなアングルでなんども撮っておいて、編集でそれらの膨大な素材を切り貼りする人が多いけれど、演じる方にしてみれば”これだ!”と決めてそこに全力を傾けた演技をするのに、念のため別のアングルも撮らせてくださいって言われると、同じようには演じられないから、無駄が多いと感じる」と言っていた。なるほどね。演者の力を一番引き出せる方法は、ケースバイケースだから、いつでも同じやり方をすればいい、というものではないんだな、と。半沢の撮影のやり方を聞くと、テスト本番で何度も撮るというやり方に燃える演者もいるわけだしね。喬太郎さんのお相手は、新進気鋭の美学者・伊藤亜紗さん。

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伊藤亜紗さんの著作には、ちょっと興味を持っていて、喬太郎さんと対談すると知って楽しみにしていた。伊藤さんが古典落語新作落語も、落語ですよね、っていう捉え方をして喬太郎さんと意気投合していた。歌舞伎もそうだけれど、今古典と呼ばれているものも、できたときはバリバリの新作だったわけで、たくさんの作品の中から、いろんな人の手を経て現代に残ったものと、これからそうなるかもしれないもの、究極は、どちらでも面白ければそれでいいんだよね。ネタや演目にも流行り廃りもあるし。

先日、総理のお友だちが「NHKEテレを廃止すれば、受信料を値下げできる」という試算に基づく意見を表明されたそうだけれど、NHKの多チャンネルだからできる番組っていうのがあるわけで、民間に作らせればいいと安易におっしゃる方もおられるが、そう簡単にはできないんだよね。このSWITCHインタビューやにっっぽんの芸能、古典芸能への招待、語学番組などはEテレがあるからこそ放送されているわけで。ラジオとテレビ(BS)を1波ずつ減らすというだけでも、見たい・聞きたいと思っている番組が存続するか気を揉んでいるのに、この上Eテレまで廃止されたら、NHKの存在意義はないと思う。お金の問題だけでなく、民放では作れない番組っていうのがあり、逆に民放じゃなければ作れない番組もある、ということ。

今日の東京都での新規感染者は、708人。日曜日だというのに、この数字か。重症者は1人増えて82人。まずいよね、この重症者数は…。来月の歌舞伎座初日まで、なるべく人混みには行かないように気をつけよう。