元日なのにご宗家がインスタライブしてくださって、ありがとうございます!

一日晴れた、穏やかな元日だった。今年はこんな風な、穏やかな年になればいいなぁ。

朝イチで氏神様にお詣りに。本殿の前に行列ができていて、ちょっとびっくり。とはいえご近所の方と思われる人しかいなかったけれど。ニュースで見たら、明治神宮なんかは、例年に比べたら少ないと言われつつ、それでもこんなにわざわざ遠くまでお詣りに来る人がいるんだな、と思った。そうそう、氏神様の前に「お正月は二月二日までです」っていう看板が出ていた。

帰宅して、おせち料理っぽいものとお雑煮をいただく。毎年、まぁお雑煮だけであとは普段通りでもいいかな?と思うのだけれど、どうせお雑煮を食べるんだから、少しは正月らしいものを食べようか?となって、かまぼことか伊達巻とか黒豆とか紅白なますとかぐらいは用意しているなぁ。

録画してあった歴史発掘ミステリー 京都千年蔵を見る。大花の勝林院というお寺の蔵を開けて中にあるものを見せてもらうと…という番組。蔵からとんでもなく貴重な古文書や珍しい像などが出てきて、まだまだあるところにはあるんだなぁと思った。

あと、宮崎駿さん親子のドキュメンタリー、コクリコ坂 父と子の三百日戦争も見た。そうか、ちょうど東日本大震災の時だったのか。余震や計画停電が行われることで社員が混乱しないように、とスタジオを休みにしようとした幹部会に対して「こういう時だからこそ、仕事を止めちゃいけないんだよ。あの時も映画を作っていたんだぜ、っていう伝説を作らなきゃダメなんだよ、僕たちは! 他にできることなんてないんだから、休みにすることは絶対反対」と言い切った宮崎さん。なんか、今の世の中と重なるところがあるよね。お芝居や音楽、落語など、小屋が開いていること、公演が行われていることが、心の支えになることもあるんだよね。お芝居や映画を見ている間、音楽を聴いている間、落語を聴いている間は、その世界に身も心も委ねて嫌なことを忘れて、新たな気持ちでまた頑張ろう!って思えること、あるよなぁ。小屋が開けられなかったとしても、配信で図夢歌舞伎を見たとき、どれだけ希望が持てたか。YouTubeのライブで一之輔さんの落語が聞けて、どれだけ心の憂さを晴らすことができたか。どんどん新しい届け方にもチャレンジしてくれる人たちがいるって、素晴らしいなと思った。

元日から藤間ご宗家がインスタライブしてくださり、そちらでもそんなお話になり。届ける側も受け取る側も、悪しき慣例に縛られることなく、可能性にチャレンジしてみるって大事だな、と思った。もちろん、お芝居や落語や音楽って生で見たり聴いたりできるに越したことはないけれどね。いろんなことを見直すためのきっかけと捉えて、いいものだけを残して、必要のないことは変えていくためのいい機会。何百年も続いてきた芸能は、社会の状況によって変化をせざるを得ないことって、何回もあって、それを乗り越えられたから今も続いている、っていうことなんだろうな。大事に守るものと、脱皮するもの、その見極めが送り手・受け手の双方に求められている、ということ。

今日の東京都での新規感染者は、783人。重症者は1人減って88人。相変わらず、20〜30代の感染者が半数近くを占めているという。そして、日本各地でも病床が足りなくて陽性でも自宅待機を余儀なくされている高齢者の方がたくさんいらっしゃるという。高齢者の場合、介護が必要な方は家庭内感染が心配だし、一人暮らしだと急変した時に対応が遅れてしまいそうだし、何れにしても心配。東京もホテルや病室の空きがなくて自宅待機の陽性者って結構いるんだろうな。