やっと中公新書『東京裁判』に取りかかることができた

今日も空は晴れていたけれど、気温が上がらず寒かった。

落語協会からcovod19感染者のお知らせが正式に発表になった。明日の落語会が出演者の体調不良のため延期になったこと、その他の動きでなんとなくそんな気はしていたのだけれど、他の病気や怪我の可能性もあるしな、と思っていたのだけれど、やはり白酒さん、感染しちゃったのかぁ…。忙しい噺家さんたちは、移動の機会も多いし、したがって外食の機会もふえてしまうだろうから、気をつけていても、それだけ感染リスクは上がってしまうから、仕方ないよなぁ。とにかく、一日も早い回復と高座復帰をお待ちしてます!

東京裁判(上)読了。

東京裁判〈上〉 (中公新書)

東京裁判〈上〉 (中公新書)

 

坪内さんの『新書百冊』で

自分の強い意志で読みはじめた新書本といえば、話は少し前後するが、もう一点、児島襄の『東京裁判』全二巻(一九七一年)がある。 

これは岩波新書ではなく中公新書だった。そしてこれが私が初めて買った中公新書だった。(中略)

高校三年の夏だったと思う。

テレビのスペシャルドラマで城山三郎原作の『落日燃ゆ』を見て、私は、ひどく感銘を受けた。

『落日燃ゆ』は東京裁判でただ一人文官でありながら他の六人の元軍人と共に絞首刑判決を受けた広田弘毅を主人公に持ったドラマだった。(中略)

中公新書の『東京裁判』を見つけた。そういう私のいきなりの好奇心に対してとてもありがたい一点だった。(中略)

この作品を読み終えた私は、何だかんだとても重要なことを自分が新たに知って賢くなった気がした。

『落日燃ゆ』を読んだ私は物語として感銘を受けた。しかし児島襄の『東京裁判』によって私は、物語ではなく、一つの歴史、つまり史実を知った。

その意味で『東京裁判』は私の、史実への興味を開いてくれた大事な一点かもしれない。

 と書いていた。去年の秋に起きた日本学術会議任命拒否問題が起きて、それまでなんとなくは気になっていた加藤陽子『それでも、日本人は戦争を選んだ』を読んでみて、近現代史への興味、史実への興味を開かれたところだったので、坪内さんが「史実への興味を開いてくれた大事な一点」と言っているこの本を読みはじめた。昔から書店の棚でこの二冊本や『太平洋戦争』上下をはじめとする中公新書近現代史モノには興味は持っていたのだけれど、なかなか「よし、読むぞ!」という気持ちにはならずに来てしまったのだけれど、これを機に、読みたい本リストの上位に浮上してきた。ま、その前にまずは下巻を読むけれど。それにしても、東京裁判というものへの漠然としたイメージしか持ち合わせていなかった者として、なんだこりゃ!? もっと知りたいぞ!、という気持ちが湧いてきている。

大相撲初場所11日目。貴景勝は昨日から休場してしまった。照ノ富士は五分の星からやっと白星先行にはなってきたけれど、二桁白星を残すには厳しいなぁ、というところに追い込まれている。明日は大関・朝乃山戦か…。がんばれ、照ノ富士

今日の東京都での新規感染者は、1274人。重症者は過去最多の160人。いよいよ医療提供体制が心配だ。年末に一気に増えた感染者の影響だよね、これは明らかに。そして、covid19以外の疾病での救急搬送も、なかなか受け入れ先が見つからない、という状況が発生しているという。日本医師会の中川会長の記者会見を見ていると、ほんと、ギリギリの瀬戸際なんだな、というのが伝わってくる。そして、静岡では渡航歴のない人から英国由来の変異株感染が見つかったという。今のところ、大きな広がりは発見されていないようだけれど、これも心配だ。そして、ワクチン接種に向けて、河野大臣が担当に任命されたが、闇雲に急いで接種するのもどうなのかな?という気がするのだけれど。海外での治験データだけではなく、国内でも治験を行なって、医療過誤が多発するような悲劇が起きないよう、きちんと審査を行ってもらいたい。