東京堂経由、水天宮前、落語会で大いに笑う

今日は朝から晴れて、気温も上がって過ごしやすい1日だった。

歯医者さんで治療をしてもらった後、次の予定までに時間があったので、神保町の東京堂書店へ。東京堂へ行くと欲しい本がありすぎて、何かを選べなくなってしまう。1Fのエスカレーターの脇、下手側の棚で草思社文庫10周年のフェアをやっていて、そうか、草思社文庫ももう10周年なのか、と驚く。創刊から数年間は、なぜか実物にお目にかかる機会があまりなくて、最近、意識して棚をチェックするようにはしているのだけれど…。目録があったので、それを見ながらチェックしてみようと思う。講談社文芸文庫宮本徳蔵『力士漂泊』が読みたいなと思っているのだけれど、どうやら長期品切れになってしまったらしく、東京堂にもなかった。

神保町の駅へ向かう途中、浅野屋の前を通りかかって、ふと、坪内さんのことを思い出した。そういえば、東京堂の先週の文庫売上一位は、講談社文芸文庫の『慶応三年生まれ七人の旋毛曲り』だった。

緊急事態宣言の影響で、オフィスM'sさんの落語会も軒並み開演時間が繰り上がっているので、iPhoneで開演時間を確認して、水天宮前へ向かう。今日は通ごのみ特選落語会。通語のみというよりは、席亭ごのみなんじゃないか?という説もあるけれどw。「ふだんの袴」朝七、「厄払い」市馬、「二番煎じ」雲助 仲入り 「稽古屋」一朝、「雪とん」小満ん 三味線はそのさん。市馬さんがこの位置で上がる落語会って、そうそうないよないけれど、この顔付ならそうなるわなぁ。今年に入って「二番煎じ」強化月間か?!というぐらい、遭遇率が高い。毎年、この時期だったら出てもおかしくない噺だけれど、2週間ぐらいの間に、一之輔・一朝・馬生・雲助って濃いわ。それぞれの演者さんの個性が出ていて、面白い。稽古してもらった師匠が同じ系統なんじゃないか?と思っていたのに、登場人物の名前やキャラクター、役割が違うのも興味深い(実際、どなたにお稽古していただいたのか、は一朝さんが志ん朝さんから、というのしか確認してないのだけれど)。朝七さんは、前座の頃はしょっちゅう聞く機会があったのだけれど、コロナ禍のおかげで二ツ目に上がってからなかなか聞くチャンスがなくて、久しぶりに聞いたけれど、相変わらず落ち着いた中に、面白さがあって好きだな。一朝さんの「稽古屋」は、下座がそのさんだったので、特にみぃちゃんのお稽古のところ、楽しかった。小満んさんの「雪とん」は何回聞いても好き。サラッと演じているのに、お祭佐七の苦み走ったいい音こっっぷりと、田舎の若旦那の対比、船宿の女将と糸屋の女中の対比が鮮やかなんだけど、嫌味がない。これは真似してできるものではないんだろうな。たくさん笑って、今日も免疫力UP。

今日の東京都での新規感染者は、618人。重症者も148人まで減った。昨日から右肩下がりになっているけれど、このまま減ってくれたらいいなぁ…。