千穐楽の「悪太郎」楽しかった!からの、やっと実物に本屋さんで出会えた『服のはなし』

曇り空の割には、気温は高めで、ちょっと歩くとダウンコートでは汗ばむぐらいだった。

寿 初春大歌舞伎、千穐楽の第一部に。「寿浅草柱建」、初日に比べると、みんな進化していた。気がつくと、昨夜の紀尾井町家話があったので、みっくんを目が追ってる。あと、種ちゃん。確かに、独特のオーラがあるかも、種ちゃん。そして「悪太郎」。いやぁ、楽しかった。キマリ、キマリで、よだいめの手、そして指先に目が引きつけられる。曽祖父さまとは違うんだろうけれど、よだいめの悪太郎も愛嬌があって、ワルだけど憎めないヤツっていう感じが溢れてて、好きだなぁ。猿弥ちゃん、鷹之資くんも踊れる人だから、より楽しさが増すな。福之助くんもよだいめの抜擢に応えて、初日から見るとずいぶん進歩してた。お稲荷さんにお礼参りをして、歌舞伎座を後にした。よだいめの写真を撮り続けている(最近は、隼人くんのも)齋藤さんがいらしているのを見つけたので、ちょこっとご挨拶。

教文館に寄って、2階の売り場をぐるっとチェック。ここ半月ぐらいずっと実物が見てみたくて探していた『服のはなし』をやっと発見。

服のはなし 着たり,縫ったり,考えたり

服のはなし 着たり,縫ったり,考えたり

  • 作者:行司 千絵
  • 発売日: 2020/12/18
  • メディア: 単行本
 

 ここで会ったのもご縁だな、と思い購入。ついでに、銀座百点2月号をいただく。帰りのメトロの中で、早速、読み始めると、新聞記者の方らしい、単なるファッションのことだけでなく、アパレル業界やその原料となるもの、そして私たちの暮らし方について取材データとともに考察されていて、近年のハイブランドのリアル・ファー離れや、洋服あまりの現状など、知らなかったことが色々出てくる。それと同時に、自分らしい服とは何か?ということを、改めて考えさせられるし、自分らしい服はたくさん服を買っても見つけられないのかもしれない、ということに気づかされる。といって、家庭科の授業でやった洋裁でさえ持て余していたのに、自分で洋服を縫うのは、ハードルが高すぎるな…。編み物なら、久しぶりにやってみようかな?という気持ちが少し芽生えたけれど。

今日の東京都での新規感染者は、973人。重症者はまた11人も増えて159人。3桁に戻ったとはいえ、4桁と大差ない人数だものねぇ。そういえば、今日の歌舞伎座、幕間のロビーに「会話はお控えください」と書いたボードを持った案内のお嬢さんたちが歩き回っていて、初日以来だったので、びっくりした。その効果もあってか、大声で話している人はほとんどいなかった(それでも、大きな声で話すおばさまはいるんだな、とも思ったけど…)。いろんな興行が再開して、いくつかの会場に行っているけれど、他の劇場やホール、その他不特定打数の人が集まる場所に比べても、歌舞伎座の感染対策は圧倒的に行き届いているし、安心感が違うな、と今日、改めて感じた。