お宝関に初日が出た!

朝は曇っていたが雨がパラパラして、降ったり止んだりの一日。気温が上がらず肌寒かった。

歌舞伎座第一部を見て、夜はとある落語会に行こうかと思っていたのだけれど、なんとモバイルバッテリーもUSBケーブルも持っていない! 今すぐ連絡がつかないと大変なことになる、というわけでもないのだけれど、iPhoneのバッテリーが夜までもたないのは明らか。遅いランチ方々、電源のあるカフェでPC作業を終わらせて、無印に寄って切らしていたストック品をサクッと買い、帰宅することにした。

[大相撲] リアタイしない方が???

そんなわけで、幕内の取組ほとんどリアタイできず、Twitterで状況をちょこっとチェックする程度。最寄駅から自宅までの間に結びの一番も終わっていた。で、早速、録画場所するとお宝関に初日が出たし、横綱横綱らしい勝ち方で6勝目を挙げてるし、もしかしてリアタイしない方がいいのか?と思ってしまった。熱海富士が十両の優勝争い先頭グループに入ってて、びっくり。先場所黒星を喫した島津海に雪辱を果たして2敗を守ってる!! 

[歌舞伎] 團菊祭五月大歌舞伎第一部

金閣寺」を見に。左近ちゃん、まだ変声期から抜けてないんだろうけれど、爽やかな若者ぶりで、これからいろんなお役をどんな風に見せてくれるか、楽しみ。雀右衛門さんの雪姫、時色の衣裳がよく写っている。お父さんのときは、これでもか!と花びらが降っていたけれど、以前何かで「やりすぎですよね笑」とおっしゃっていただけあって、お父様よりは控えめw。愛之助さんの藤吉が弁舌爽やか。葵太夫さんの竹本がすばらしい。「あやめ浴衣」は、うーん諸般の事情によりっていう演目に見えてしまった。大ちゃんにもっと踊らせる演目を!!

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「劇評」5月号

木挽堂さんで5月号を購入。昨日国立映画アーカイブでお見かけして挨拶だけはしていたのだけれど、見終わっていくつか疑問があり、その辺りの話から、三部の「弁天」の話なども。最近、お芝居の話をリアルでできる人となかなか会えないので、つい長居してしまった(^_^;) 

[蒐書] 『アメリカ紀行』読了

タイトルに「紀行」という言葉が使われているけれど、いわゆる「紀行」とはちょっと違うような、いや、そこに行って感じたこと、考えたことについて書いているのだから「紀行」か、と思ったり。

クリスマスのミサに参列して感じた儀式性について、日本の大晦日の『ゆく年くる年』を思い浮かべて、

あの番組で流れるのはお経の響きで、それは音程というか音響であり、ジーンと振動するワイヤーを見つめているような気持ちになる。坊主のあの唸るような声。そこには「本当に宗教がある」と思う。だが、平均律で機能和声のキリスト教音楽は、世俗のポップスと同じだから、隔絶した超越性を感じられない。

というくだり。

吹雪に見舞われて雪合戦の球を握りたくなった千葉さん

白銀の世界とは、可塑性が回復された世界である。雪遊びとは、もうひとつの世界の模型を作ることである。

こういう思考の流れをこういう言葉で表現しているのが、私が千葉さんの書いたものを読んでみようと思える所以なのだと思う。哲学って、自分の身の回りとはかけ離れたところにあるように感じていたが、千葉さんの書かれたものを読んでいると、そうじゃないと感じる。まだ哲学論文を書籍化した『動きすぎてはいけない』を読むほど自分の準備ができていないような気がしているけれど、小説『オーバーヒート』を読んでみたくなってきた。