『 Scrapboxing』を読んでみた

改めてメモとログを Scrapboxに残し、整理することにした話は、前回書いた。

『Scrapboxing』を読むことになるまでの話 - mituhime’s diary

これまでにも Scrapboxはそれなりに使っていた。スキルがないので、見よう見まねで最低限のカスタマイズもした。が。改めて使い始めると、もうちょっと便利にならないかな?と思ったりもする。

ちょうどKindle Unlimitedのお試しをはじめたので、オススメのコンテンツをチェックしていたら、『Scrapboxing』というタイトルが目についた。

試しに読み始めてみたら、まず便利そうなTipsがいろいろ紹介されていた。読み進めていくと、Scrapboxのページの作り方について

ページ名で語り、詳細はページの中でぶら下げていけばいい――そうするとわかりやすく、そして面白くなりやすいと思います。

いったん書き散らしておいたものをまとめていくのが重要で、これをしないと後で読みにくくなります。逆に、しっかりと適切な粒度でページをガンガンつくっていけば、Scrapbox の強力な俯瞰・補完・リンクによってすぐに見つけられるので、再利用や定着もしやすくなります。

そのときに、次のようなタイトルをつけることが重要だという。

わかりやすい 結論が述べられている
目を引く・クリックしたくなる
覚えやすい 検索しやすい・補完しやすい
なるほど。これができればもっと活用できるようになるかもしれない。
今までたまには短いフレーズのタイトルをつけたページも作ったが、ほとんどが日付か名詞、それも固有名詞のタイトルだった。ということは、思いつきとかアイデアといったメモを文章化して書いていなかったということだ。
フリーライティングはしても、そこからメモとして残したいような思いつきやアイデアが生まれていなかった、あるいは見つけられていなかったということか、と気付かされた。
 
また、

Scrapbox は 過去書いたページと出会える確率が(出会うための操作が [ を打つだけで発動してくれるおかげで)高くなっている ツールとも言えます。

出会う機会はあるのに、そのせっかくの機会を見過ごしているのは、なぜなのか?とは自分のことながら、以前から疑問に思っていたのだけれど、ページを作るときの粒度に問題があるのかもしれない。
とはいえ、 Scrapboxを使い始めた動機の一つに、興味のある固有名詞についてのデータベース的なものを作りたいということがあるので、リンクの肥大化による出会いの機会の損失と、どうバランスを取るのか、ということは今後の課題として残るが。
と思っていたら、

ここでいうデータベースとは「あらゆるデータを管理する仕組み」ではなく、特定の情報を自分なりに上手く管理・表示させること

とあって。ちょっとホッとしたり。

さらに

長くなってきたテキストや脱線したテキストは邪魔なので、積極的に退場させます(別のページに逃がす)。

そう。これが簡単にできるのも Scrapboxのいいところだ。

また「なるほど!」と思った一言、
ブラケティングは一種の賭けである。
という著者の態度だ。
たしかに、リンクをどんなことについてどのように貼るかによって、大袈裟な言い方をすれば、自分が書いたメモの生死にかかわる問題だ。思わぬ結びつきからメモが育っていくか、いつまで経っても忘却の彼方に追いやられるかに影響する。
ページの作り方のアイデアとして紹介されている「トピック指向日記」つまり「話題(トピック)ごとにその話題に関する日記を書く」というやり方は、ちょうど先日読んだ『さみしい夜にはペンを持て』でヤドカリさんが言っていたことに通じるものがあるな、と思わぬところにできた芋づるもあった。
 
 新しいメモ・ログのやり方を試してみたおかげで、自分のメモやログに対する考え方ややり方について改めて考えてみるいい機会を得た。これまでのやり方がもうひとつうまくいかない、満足できなかったのは何故だろう?というお題について、あれこれ考えてみる、その思考を助けてくれているのが、『Scrapboxing』だ。
 
では、その結果Scrapboxを使ったメモログシステム(仮)は、始めた頃とは結構変わってきている。
また、『さみしい夜にはペンを持て』を読んで、考えるということ、文章を書くこと、についてハッとする気づきがあったことも、影響していると思う。
そんなこんなの、この続きはまた次回。