2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『半七捕物帳(2)』

結局、勢いづいて、手近にあった2巻を読んでいる。でもやっぱりもったいないから、一日一半七にしておこう・・・(笑)。半七捕物帳〈2〉 (光文社時代小説文庫)作者: 岡本綺堂出版社/メーカー: 光文社発売日: 2001/11/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: …

『読んで、「半七」!(1)』

一日一半七のつもりが、最後は一気に2編読んでしまい、読了。「春の雪解」は、芝居でも見ているのだけれど、これはやっぱり好き。あと芝居ネタというと「勘平の死」。解説対談を読むと、これも六代目で上演されているとのこと。うーん、それは見てみたかっ…

『幸田文 きもの帖』

このところ、きものを着る機会がめっきり減ってしまったのだけれど、そろそろ(って、時期としてはあまりよくないけどね)また着ようかなと思い、勢いをつけるため?もあり、読み始める。 父・露伴から仕込まれた、文のきものに対する考え方、対し方というの…

今週の「文庫本福袋」

コンビニに生活必需品(要は、トイレットペーパー 笑。我が家の収納スペースの問題、価格と品質を考え合わせると、最寄りコンビニのリサイクルペーパーのがいちばんいい、という結論に)を買いに出たついでに、「週刊文春」のツボちゃん連載を立ち読み。 お…

『落葉籠(上)』

このところ、小説読みが多かったので、ちょっとそれ以外も、と思い持ち歩き本に。いきなり最初の「朝顔日記」が文楽でおなじみの「生写朝顔日記」にまつわる文章で、「わ、9月に文楽で出るのよねぇ、すばらしいタイミングだわ!」と。森銑三って、もっと小…

落語研究会@国立劇場小劇場

今日はなんといっても、小満ん師匠の「宮戸川」! 心地よいお声と語り口に、すっかり噺の世界に吸い込まれてしまった。しかも、小満ん師匠の半七もお花も、若々しいのだなぁ。もっと小満ん師匠の高座を見たい(聴きたい、というべきか・・・)ものだなぁ。 …

『夜は短し歩けよ乙女』

"彼女”の口ぐせを借りて一言で言うならば「なんと、オモチロイ小説であったことか!」。現実と虚構がないまぜになっているのだけれど、それが不自然じゃなくて、こういう味わいの小説っていうのも楽しいなぁ。そして、個人的には火鍋が登場した、そのタイミ…

栗本薫さん

帰宅したら、民放ニュースで、栗本薫さんが亡くなったと・・・。 http://mainichi.jp/select/person/news/20090527k0000e040048000c.html?link_id=RSH03 そういえば、ポプラ社文庫で、闘病記を出されてたよなぁ・・・と思い出す。ガン病棟のピーターラビット…

矢車会@歌舞伎座

2日続けての、歌舞伎座詣で。今日は、富十郎さんが主宰される「矢車会」を、昼夜通しで。 この会の目玉は、やっぱり富十郎さんと鷹之資ちゃんの父子共演による「勧進帳」(昼の部)と「連獅子」(夜の部)。ほかに、それぞれ踊り2番づつというコンパクトな番…

灯台下暗し書店にて

晩鮭亭さんの日記で、中公新書2000点刊行を記念して『中公新書の森 2000点のヴィリジアン』という冊子が配布されていると知り、さっそく偵察に。平台にドンと積まれていたので、1冊手に取り、ついでに中公新書の既刊から1冊と、中公文庫の新刊を1冊購入。写…

五月大歌舞伎夜の部@歌舞伎座

千穐楽の夜の部を、なんとか「毛剃」から見物。「演劇界」6月号の吉田千秋さんの写真を紹介する連載で、「毛剃」のあの船の舳先を撮った写真が使われていて「そうだ、あのシーンだ! もう一度見たい!!」と思っていたので、團十郎さんが舳先に立って、その…

『人声天語』

いやはや、雑誌連載で、時折は読んでいたけれど、やっぱりツボちゃんのこういうエッセイは、面白いなぁ〜。とはいえ、ツボちゃんが嫌いな人には、たぶん「なんだよ、エラそうに、重箱の隅をつついてるだけじゃないか!」とか思われそうだけど(笑)。その"重…

そうか・・・

UTRECHTさんのメルマガを遅ればせながら読んでいたら、「そうか、それでか!」と。なんのこっちゃいですな、これじゃ。 今月、なぜか團伊玖磨さんの「パイプのけむり」の選集が文庫で出たが、なんかひそかに流行ってたりするわけ???と思っていたら、5月17…

最近

はまぞうがつながらないんだよねぇ・・・。一発で検索ができた試しがない! 年がら年中「ただいま混雑しております」って出ると、がっくりするんだよなぁ・・・。サーバーの容量が足らないのかな、はてなの。

『音のない記憶』と『夜は短し歩けよ乙女』

全然違うジャンルの2冊。他にも読みかけの本があるんだけど、どっちも早く読みたかったので、つい、手をつけてしまった・・・。音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治 (角川ソフィア文庫)作者: 黒岩比佐子出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2009/05/23…

『やんごとなき読者』

もしも、エリザベス女王が読書に目覚めたら?というお話。英国王室や海外文学に詳しければ、もっと楽しめるんだろうなぁ〜と思いつつ、そういう素養がなくても、女王の読書にのめり込んで行く様子、そして行き着いたところには、いろいろと共感できる。 女王…

教文館にて

黒岩比佐子さんの『音のない記憶』が、角川文庫ソフィアに入ったとのことで、単行本で読んでいるのだけれど、敬意を表して文庫も購入。ほかに、気になった本もあるのだけれど、すぐに店頭から姿を消すことはなかろう、という本だったので、今日のところは、…

五月大歌舞伎昼の部@歌舞伎座

2度目の昼の部。今度は下からじっくり見ようということで、1階後方の花道寄りから。いやぁ、「暫」の海老蔵さんの横顔の美しさったら! この席でよかった!!!と思ったことである。どなたかもお書きになっていたが、今、これだけ筋隈が似合うNo.1は、やっ…

『落語家はなぜ噺を忘れないのか』

花緑さんが、どのように噺を覚え、自分のモノにしていくか、という舞台裏を種明かしした本。一部で「タイトルと内容が全然違う!」という声も上がっているようだけれど、わたしはそうは思わなかったけどなぁ・・・。みんなもっとストレートな「暗記術」的な…

スタパに隼人くん

「陽炎の辻」に家基役で先週から登場した隼人くんが、山本耕史と一緒に出演。どうせなら、もうちょっとカチっとした服装で出ればいいのに・・・。演舞場の「鬼平犯科帳」の映像がチラと出たのを見ると「わ、獅童さんに似てる!」と。生で見た時はわからなか…

『明治劇談 ランプの下にて』

『空飛ぶ五代目菊五郎』からの芋づる読書。ずいぶん前に入手していたのだけれど、なんとなく読むきっかけがつかめないまま、ずっと積ん読になっていて、ちょうどいい機会だから、ということで。まさに明治の劇界を、客席からの視点で描いている。團菊のこと…

五月大歌舞伎夜の部@歌舞伎座

一昨日の午後、どうしてもハズせない仕事が4時過ぎから小一時間割り込んで来て「わぁ、毛剃が見られないやぁ・・・」という事態に。結局、歌舞伎座にたどりついたら、ちょうど「毛剃」が切れるところであった(T-T) ま、平日だからしょうがないやねぇ・・・。…

企画公演@国立能楽堂

今月の企画公演は、蠟燭能。「月見座頭」と「千手」。「月見座頭」はテーマとしてはぴったりの狂言だけれど、季節がちょっと早すぎ・・・。茂山家と山本家の共演ということで、お流儀は一緒らしいのだけれど、やっぱり狂言はお家によってずいぶん、雰囲気が…

一日一半七

『ランプの下にて』を読み始めたせいか、「半七捕物帳」が読みたくなり、『読んで、「半七」!』を1日1話ずつ読むことに。 一通りは読んでいるのだけれど、すっかり忘れてしまった話も、多分いろいろあるんだろうなぁ・・・。芝居になった「春の雪解」とか…

至高の華@国立能楽堂

玄祥先生が小書満載の「山姥」を舞われる! しかも三役が超豪華メンバーだし!ということで、国立能楽堂へ。 いやはや、やっぱり玄祥先生はスゴいわ・・・。面をかけていてあれだけの声量っていう点からも驚異的だけど、その上声よし、舞よしとくれば、まさ…

『明治劇談 ランプの下にて』

『空飛ぶ五代目菊五郎』が面白かったのと、その中で何度か引用されていたのを読んで、そういえば!と思い立ち(今頃ではあるが・・・)岡本綺堂の『ランプの下にて』を読み始める。明治劇談 ランプの下(もと)にて (岩波文庫)作者: 岡本綺堂出版社/メーカー: …

『明治キワモノ歌舞伎 空飛ぶ五代目菊五郎』

読みにくいところも、若干ありつつ、内容的には非常に面白かった。五代目菊五郎については、「團菊」と並び称されている割には、世話モノの名手とか、兼ねる役者とか、そういう優等生的な面以外は、これまで紹介されていなかったように思うのだけれど、この…

五月文楽公演第一部@国立劇場小劇場

なんとか第一部も無事に拝見。いやはやお人形の「寿式三番叟」ってのも、よいなぁ。「三番叟」は最近、鑑賞教室かなにかで拝見した記憶があるが、翁付は珍しいとのことで、楽しみにしていた。三番叟が玉女さんと勘十郎さん!だしね(笑)。 人形も、面をつけ…

『へうげもの』1

そういえば、買ってあった!というのを思い出して『へうげもの』の1巻を読んでみる。絵柄は好きなタイプではないけれど、話の運びは面白かった。一気に読んじゃいそうだけど、ぐっと我慢で、ちょっとずつ読んでみよう(笑)。へうげもの(1) (モーニング KC)…

『利休遺偈』

千利休の遺言の書が、千家から消えてしまった。その行方を七代目表千家家元が追うというのが、縦筋。とはいえ、具体的な遺偈探しの部分は、全体の4分の1ぐらいかな? 出だしが一瞬『利休にたずねよ』を思わせる夢のことで、ちょっとびっくり。 今につながる…