五月大歌舞伎夜の部@歌舞伎座

千穐楽の夜の部を、なんとか「毛剃」から見物。「演劇界」6月号の吉田千秋さんの写真を紹介する連載で、「毛剃」のあの船の舳先を撮った写真が使われていて「そうだ、あのシーンだ! もう一度見たい!!」と思っていたので、團十郎さんが舳先に立って、その船がぐるっと90度回るところを見られて、感激(笑)。
そして、後半の義太夫が、大好きな喜太夫さんだったことをしっかり確認できて、またまた感激!
「夕立」は、やっぱり菊五郎さんの色気ムンムンに、時蔵さんの滝川同様、すっかりヤラれた・・・。今日もワキに清寿さんが座っていてくれて、おもわず「ありがたい!」と(笑)。
「神田ばやし」は、今日はあの一両小判がどこでなくなるのか、確認するぞ!と燃えていたので、件の場面になるとオペラグラスで、畳の上をじっくり観察。「ああ、やっぱり!」という手順で、一両は消えていったとさ(笑)。留吉については、いろいろと批判?もあるようだけれど、ポンポン一人呑み込みでしゃべる大家さんに対して、口下手でちょっとのろまな留ちゃん、という構図としては悪くはなかったように思う。そういう留ちゃんが「ひとつだけ言わせてもらっていいですか?」といって「天知る、地知る、人は知る」っていうからいいんじゃないかなぁ? まぁ、もっとああいう世話モノの芝居が似合う人でやっていれば、というのもなくはないけどね。今日も梅枝くんが、とっても可愛くて、ついつい、ブロマイドを買ってしまったよ(爆)。
「鴛鴦」。うーん、菊ちゃんはきれいだねぇ、やっぱり。海老もきれいだねぇ。その美の権化みたいな二人に対抗する悪を一人で背負うのが、嵐くん。損な役回りではあるのだけれど、この悪人がよくないとこの芝居は引き立たないので、そういう意味で、嵐くんにあっぱれ!マークを贈りたい。常磐津さんには、もうちょっとなんとか・・・お願いしたかった(汗)。