2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『おみごと手帖』

中野さんはやっぱり、歌舞伎座の建て替えに怒っている! 「さよなら公演をやっちゃってるから、なんてことは気にしないで、今の建物を活かせるなら活かして」という中野さんの言葉に、大きく頷いてしまう。 もちろん、いろいろと問題はあるのだろうけど、あ…

『おみごと手帖』

毎年恒例の、中野翠さんの「サンデー毎日」連載1年分をまとめたコラム集が、今年も無事に出た。出版不況といわれている昨今だけに、ちょっと不安だったんだよねぇ、今年も出るかしら???と。 この1冊を読みながら「ああ、これも今年だったんだ」とか「え、…

『もっと、「半七」!』

一日一半七を、と大事に大事に読んでいたけれど、読み終わってしまったよ…。半七捕物帳には、比較的怪異譚みたいな話が多いのだけれど、それが単なるオカルトになっていないところが魅力なんだろうなぁ。そういう現象を見たり体験した人の心のなかに、そうい…

ジュンク堂新宿本店にて

保さんの「演劇界」の連載を読んで、これは勉強せねば!と。で、たしか発売されて間なしの時に買ったはずなのに、発見できないままになっていた岩波文庫を買いに、ジュンク堂へ。観劇偶評 (岩波文庫)作者: 三木竹二,渡辺保出版社/メーカー: 岩波書店発売日: …

『舞台観察手引草』

さっそく、読み始め。義太夫狂言の型について書かれた本で、著者は文士劇で何度もこれらの役を演じたことがあるとのこと。昔は、見る方も詳しい人がたくさんいただろうから、素人芝居といえども、かなり本格的に演じていたのであろうことは想像できる。残念…

『秀十郎夜話』

初代吉右衛門の黒子を勤めた、中村秀十郎の芸談集。馬の脚芸談では、馬の着ぐるみがどういう構造になっているのか、なんていうことから、苦心談、乗り方のうまい人、下手な人のことなど、今までに読んだことも聞いたこともなかったような話があれこれ。 また…

木挽堂書店にて

保さんの演劇界連載を読んで、急に読みたくなった舞台観察手引草 (1957年)作者: 杉贋阿弥出版社/メーカー: 演劇出版社発売日: 1957メディア: ?この商品を含むブログ (2件) を見るを買いに、昼夜の入れ替えの時に木挽堂さんへ。 この装丁、おしゃれだよなぁと…

『秀十郎夜話』

初代吉右衛門の黒子を勤めた、中村秀十郎の芸談集。馬の脚のことなどは、珍しいのではないかしらん?秀十郎夜話 (冨山房百科文庫)作者: 千谷道雄出版社/メーカー: 冨山房発売日: 1994/09/15メディア: 新書購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件)…

十二月大歌舞伎@歌舞伎座

昼の部のみチケットをゲットしていたのだけれど、夜の部も「引窓」をもう一度見たくて、幕見に並んでいたら「3階席のチケットが余っちゃったんですけど、どなたか買ってくれませんか?」という人がいたので、結局、昼夜通しの観劇に。 昼の部、「操り三番叟…

『続・文楽の研究』

続編の方が、読みやすかった気がするのは、こちらがなれたからなのか? 歌舞伎との型の比較など、いろいろと興味深い点があった。続・文楽の研究 (岩波文庫)作者: 三宅周太郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/09/16メディア: 文庫 クリック: 2回この商…

能楽現在形@宝生能楽堂

今年最後のお能は、能楽現在形。玄祥先生がシテ、梅若万三郎さん・銕之丞先生がツレという豪華な舞囃子「絵馬」に片山清司さんの「当麻」という番組。「当麻」は玄祥先生が地頭で、謡の力をまざまざと。鼓が成田さんだったので、ほんとにすんばらしい舞囃子…

落語研究会@国立劇場小劇場

志の吉さんの「一目上り」、白酒さんの「安兵衛狐」、権さまの「言訳座頭」、歌武蔵さんの「茶金」、雲助さんの「芝浜」。雲助さんの「芝浜」は、最後の最後で「そういう展開にしますか!」と。これはこれで、ほんわかした気分になれて、いいなぁ。あとの4席…

十二月大歌舞伎夜の部@歌舞伎座

日程とチケット状況から、ここしかない!ということで、はしご。三津五郎様初役の南与兵衛後に南方十次兵衛が予想通り、すばらしかった。そして、お母さんをやった右之助さんも!ということで、できればもう一度見たいところなのだけれど、ちょっとムリかな…

特別企画公演@国立能楽堂

近藤乾之助さんの仕舞「恋重荷」と観世銕之丞先生の「船弁慶」、間に狂言1番。近藤乾之助さんのお舞台は、何度か拝見しているが、仕舞ははじめて。いろんなことを超越してしまった大きさを感じた。「船弁慶」は、お能で見るのは2度目かな? 前に見たときは、…

『かぶく者』

いやはや、ついに秘密が明らかに!!! しかし、そこで終わっちゃうの〜???の結末に、続きが非常に気になる。かぶく者(6) (モーニング KC)作者: たなか亜希夫,デビッド・宮原出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/12/22メディア: コミック購入: 4人 クリ…

灯台もと暗し書店にて

「かぶく者」の発売日!ということで、遅めの昼にでかけて、ゲット。ついでに、懸案だった「演劇界」と「レプリークbis17」も勢いで…。かぶく者(6) (モーニング KC)作者: たなか亜希夫,デビッド・宮原出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/12/22メディア: コ…

第七期短期能楽教室お稽古

年末のせいか、全体に参加者少なめ。今日から仕舞は「経正」クセに。意外に短いなぁ、というのがやってみての感想。だけど、新しい型がいくつかあるので、それがすんなりとできるまでにはまだまだ時間がかかるなぁ。謡は「竹生島」。いよいよ島に上陸した。

『夢野久作の能世界』

このところ、歌舞伎の本が多かったので、能の本も、ということで取出したる1冊。夢野久作の能世界―批評・戯文・小説作者: 夢野久作出版社/メーカー: 書肆心水発売日: 2009/10メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を見る

『もっと!、「半七」』

刊行時に即購入したのに、積ん読の山にまぎれてしまっていた、北村薫さんと宮部みゆきさんセレクトによる「半七捕物帳」のアンソロジーを、ようやく発掘。もったいないので、またまた“一日一半七”になりそうだけどwwwもっと、「半七」!―半七捕物帳傑作選…

『渡辺保の歌舞伎劇評』

保さんの劇評を読みながら、見た舞台の中でも強く印象に残っているものを反芻していた。保さん、最近は三津五郎様の芝居を認めていらっしゃる記述が多くて、ファンとしてはうれしい。見逃した芝居についての批評(とくに、絶賛されていたりすると)を読むと、…

夢は敗れたり

って、そんな大げさな話じゃないんだけどw。今日はサクっと仕事を片付けて、国立劇場へ歌舞伎を見に行こうかと思っていたのだけれど、あれやこれやが襲ってきて、あえなく夢は消え去った。22日の鑑賞教室だと、「修禅寺物語」しか見られないからなぁ…。はて…

若手研精会@日本橋劇場

平治さんが、マクラで「この辺は昼と夜では景色がまったく変わるので、迷子になった」といって笑いをとっていたけれど、ほんと、そんな感じ。前に何度か来ているが、いつも夏前後なので、夕方でもあたりはまだ明るかったから、迷いそうになったよ、ホント。 …

『渡辺保の歌舞伎劇評』

保さんの劇評を読みつつ、勘三郎襲名のことなど、思い出している。やはりあの「京鹿子娘道成寺」は良かったよなぁ〜。渡辺保の歌舞伎劇評作者: 渡辺保出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2009/12/11メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (…

『密命 再生』

磐音さんを待っているんだけど、先に密命が出てしまったw。で、昨夜から読み始めて、今朝、読了。うーん、相変わらず清之助さんはトラブルを呼ぶなぁwww。そして、父上は…。あと何巻出ると剣術試合になるんだろう? そしてそこで終わる?このシリーズは…

『渡辺保の歌舞伎劇評』

2004年7月〜2008年12月までの劇評。『批評という鏡』の続編、ということでいいのかな? 前著はマガジンハウスだったけど、今回は角川さん。角川選書から夏頃に新刊が出ていたので、その辺のからみかもね。いきなり、三津五郎様がホメられていて「わお!」と(爆…

灯台下暗し書店にて

帰りに「そういえば!」と思い出して、灯台下暗し書店に寄る。あったー!!ということで渡辺保の歌舞伎劇評作者: 渡辺保出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2009/12/11メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見るを。なんだかんだ言っ…

灯台下暗し書店にて

そろそろ「文庫王国」が入荷しただろう、ということで昼に灯台もと暗し書店へ。文庫新刊平台に面陳してあった。今年は、表紙のデザインの雰囲気がかなり変わっていて、ちょっと戸惑な。そして、ふと見ると、「密命」シリーズの新刊も。「磐音」じゃないのか……

『名優のごちそう』

実際に舞台を見たことのある人はほとんど出てこないのだけれど、戸板先生の筆にかかると、舞台が目に浮かんでくるような気がするなぁ。そして「あー、もっと早く生まれて、実際にこの目で見てみたかった」と。 名優の名舞台に関するエッセイを通して、歌舞伎…

青葉乃会@喜多六平太記念能楽堂

我らが柴田先生の主宰する青葉乃会。今年は喜多さんで開催だった。久しぶりだったので、早く出過ぎちゃって、駅のTullysで時間調整した。 ゲストで楽琵琶の演奏があり、音色も音階も、リュートやギターの系統なんだなぁとを思った。シルクロードを介して伝わ…

12月文楽公演@国立劇場小劇場

先日の鑑賞教室Bプロに続き、今日は通常公演。「近江源氏先陣館」と「櫓のお七」。盛綱陣屋の文字久大夫さん、櫓のお七の八百屋の呂勢大夫さんが、個人的には好きだな。お七は、清十郎さんが遣っていらして、生きてるんじゃないか?と思う瞬間がたびたび。 …