『おみごと手帖』

中野さんはやっぱり、歌舞伎座の建て替えに怒っている! 「さよなら公演をやっちゃってるから、なんてことは気にしないで、今の建物を活かせるなら活かして」という中野さんの言葉に、大きく頷いてしまう。
もちろん、いろいろと問題はあるのだろうけど、あの建物を銀座の街から無くしてしまうのは、あまりに勿体無いこと。あそこには明治以降(少なく見積もっても昭和の)の名優の魂が宿っているのだから、それを大切にしてほしい。壊したら二度と同じものは作れないのよね。
中野さんもやはり書いていらしたけど「この時代に、テナントビルを作ったところで、儲かる保証はどこにもなく」て、かえって、テナントが入らなくて四苦八苦するってことだって大いにありえるわけで、取らぬ狸の皮算用をしてていいのか!っていう気がするんだよなぁ…。
ほんとに、今からでも思い直して「建て替えはやめて、いまある建物をリフォームします」って言ったら、怒るどころか大歓迎するので、考え直してもらえないものだろうか。

おみごと手帖

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