2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『ビート』

警視庁強行犯係・樋口顕シリーズの第三弾。とはいえ、今回は主人公は別の人。樋口が脇役にまわったことで、今までとはまた違う面白さがあった。 このシリーズ、続きはないのかしら?ビート―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)作者: 今野敏出版社/メーカー: …

鎌倉能楽鑑賞会@鎌倉芸術劇場小ホール

六郎改め玄祥先生が「砧」を、閑先生のワキ、東次郎先生のアイで舞われるということで、チケットをゲットした公演。お狂言一番とお能一番、最初に山中ガ晶さん(がの字が出ない・・・)による曲目解説。山中さんの解説は、かなり手馴れた感じであった。曲目…

『黙阿弥』

『作者の家』の続編的な内容。幕末から明治にかけて、黙阿弥を通して世の中や歌舞伎の動きを描いている。書き出しの部分は天覧歌舞伎からスタートしていて、その文章は小説かと思うようであった。 演劇改良という名の下に行われた「勧進帳」の改悪に黙阿弥の…

表参道で夕食

短期能楽教室の催しの相談かたがた、表参道で先生と1期生・4期生の方と4人で夕食。本当は「声の力」最終回を拝見したかったのだけれど、間に合わず、食事だけ合流という情けなさ(^_^;) しかも、その催しには、今のところ参加できそうにないという状況。 お店…

木挽堂さん&教文館にて

夜の部最初の幕間で、木挽堂さんへ。来月の「元禄忠臣蔵」は岩波文庫以外にはないのかを伺うと「青果全集の1巻ですけど、1巻だけってのは、なかなか出ないんですよね」とのこと。そりゃそうだよね・・・。新釈四谷怪談 (集英社新書)作者: 小林恭二出版社/メ…

二月大歌舞伎@歌舞伎座

昼の部の二等席の戻りを発見してしまい、ついポチっと・・・。正直、周囲のお客さんに恵まれなかったけれど、まぁ、「二人道成寺」がもう一度、しかも下から見られたので、よしとしよう・・・。 「菅原伝授」は、初日にくらべると、だいぶ印象が変わったけれ…

『熱烈文楽』

床山さんや衣装さん、人形師さんといった、なかなかお仕事ぶりを知る機会の少ない職種の人も含めて紹介していて、興味深く読むことができた。熱烈文楽作者: 中本千晶,廣田修出版社/メーカー: 三一書房発売日: 2008/05/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック:…

萬斎解体新書其の拾四「人形」@世田谷パブリックシアター

前回の「解体新書」は、遅刻しちゃったので、今回はがんばって早めに赤坂を出ることに。乗り換えもスムーズで、ほぼ30分前に三軒茶屋に到着。 今回は、ゲストが桐竹勘十郎さん! 今月の「女殺油地獄」かっこよかったなぁ〜!なんて思いつつ、会場に入ると、…

『歌舞伎は花ざかり』

先月、木挽堂さんで発見して入手した、小泉喜美子さんのエッセイ集。小泉さんが歌舞伎を相当お好きだということは、『歌舞伎輪講』を雑誌連載の時から読んでいたので知っていたのだけれど、その小泉さんの歌舞伎関連の著作が1冊にまとまっているのを知ったの…

「俄獅子」鼓3回目

まずは、狂ヒからキリまで稽古をつけていただく。中2日とはいえ、お能の発表会があったので、覚えたつもりでも、狂ヒは覚えきれていなかった・・・。キリは今日が初めて。またまたトッタンのお初の手があれこれと出て来て、四苦八苦。 休憩をはさんで、最初…

『黙阿弥』

冒頭、「え、河竹先生、小説をお書きになったの?!」と思うような書き出し。明治の天覧歌舞伎には、そういう政治的な意味合いもあったのか・・・と。黙阿弥 (文春文庫)作者: 河竹登志夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1996/05メディア: 文庫購入: 1人 ク…

第五期短期能楽教室発表会

お稽古をはじめて2回目の発表会。うーん、やっぱり練習不足は如実に現れるなぁ・・・。先日、お囃子のお稽古のときに、先生から「ポーカーフェイスも大事ですからね」とアドバイスをいただいていたのだが・・・。 「土蜘蛛」の頼光さんは、やっぱり語りが長…

中村又五郎さん

いつかは、とは思っていたものの、お正月の古式手打式に出席されていたとのことだったので、まだまだしばらくは、と勝手に思っていたが・・・。 又五郎さんというと、池波先生の『又五郎の春秋』、「剣客商売」の秋山小兵衛、国立劇場の養成の先生、というの…

『隠蔽捜査』

解説の北上さんが「そうか、警察小説にはまだこの手があったか!」と書いていらっしゃったが、たしかに、今までとはちょっと違う毛色の警察小説。最初は、主人公にはあまり好感が持てないのだけれど、読み進んでいくうちに「あ、この人、本気でそう思ってる…

『退屈姫君 海を渡る』

めだか姫はなんと海を渡って、え!そんなところに行ったのがバレたら大変じゃん!というところへ。相変わらず奇想天外な活躍っぷりではあるが、ここまで外れると、面白がれて、これはこれでアリだなぁという気がするから、面白いもの。ドラマもそうだけどね…

『熱烈文楽』

今月はもう見にというか、聴きにというか、いけないのだけれど、5月公演に向けて?読み始め。熱烈文楽作者: 中本千晶,廣田修出版社/メーカー: 三一書房発売日: 2008/05/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (6件) を見る

「俄獅子」お稽古2回目

中一日ということで、手組みを覚えるのにアップアップ・・・。案の定、出だしでいきなりコケた・・・。 久々に、トッタンの手組みがいろいろ登場する曲で、「出端の越」も。太鼓ではやったけれど、鼓は初めて。 先生から、ショックな情報を伺って、なやまし…

灯台下暗し書店にて

庄司いずみさんのレシピ本発売日だったので、帰りに灯台下暗し書店へ。今回は季節ごとの旬の野菜を使ったレシピ集。買う前に一通り目を通したのだけれど、今回の本は分量の基本が4人前だった・・・。わたしにとっては、4人前は多すぎだった・・・。izumimiru…

「娘七種」上げ浚い&「俄獅子」1回目

予想通り、ひとまず「娘七種」を通して、終了。まだまだ次第の掛け声がダメダメだなぁ・・・。引き続き「俄獅子」の鼓1回目のお稽古。太鼓はお稽古済みの曲だけれど、結構忘れているかも・・・。 先月の芝居の話、週末のお能の発表会のことなど、あれこれ先…

『歌舞伎大道具師』

いやはや、もっと早く読んでおけばよかった!という一冊。「道具帳」の画像もたくさん見られるし、いろんな芝居や名優たちのエピソードも。 六代目菊五郎のこだわり、その六代目亡きあと、劇団が明治座で起死回生を期して演じた「白浪五人男」の通しにまつわ…

『退屈姫君 海を渡る』

めだか姫シリーズの2作目(『面影小町伝』も入れると3作目か?)。海を渡るって、海外に行っちゃうの?!なんて思ったら、さすがにそうではなかったけど。相変わらず、張扇が釈台を打つ音が聞こえてきそうな、愉しい小説であることを確信させる、出だし。退…

第五期短期能楽教室お稽古

今日が発表会前の、最後のお稽古日ということで、平日夜のお稽古のわりには、大盛況であった。30分ほど遅れてお稽古場に顔を出すと、5期生から順番に仕舞を見ていただいていたようで「はい、じゃ次」と。「げ!」と思いつつ、あきらめて見て頂く。「ちゃんと…

『おおげさがきらい』

池波エッセイは、やっぱりいいなぁ〜。文章のリズムが心地よい。文庫でエッセイがいろいろと刊行されているので、もう一度入手して、少しずつ再読しよう。おおげさがきらい (講談社文庫)作者: 池波正太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/02/10メディア:…

お稽古(補講)

「危ないと思う人は、来ていいよ」とのありがたいお言葉に甘えて、仕舞の補講をしていただく。われながら「この期に及んで!」と思うようなところが、できておらず・・・。やっとなんとか?!という状態にたどりつく。

『歌舞伎大道具師』

釘町久磨次さんは、間近でお姿を拝見したことが、何度かある。小柄で品のいい、どこか粋な感じも漂うおじいちゃまだなぁ〜ご思っていた。冒頭で、9歳で14世長谷川勘兵衛さんに入門とあり、その前は子役で舞台を踏んでいらしたと。なるほど、あのなんとなく粋…

日本舞踊協会公演2日目第二部@国立劇場大劇場

実家から国立劇場へ直行。というのも、三津五郎さまが「文屋」をこの公演で踊られるから。 「三人形」から見ていたが、「玉兎」がよかったかな。「靭猿」は狂言のイメージが強烈だったので、もっと子猿ちゃんに芸をさせてほしかったかも・・・(笑)。「葵の…

「おかいもの」

NHKのドラマを母と見ていて、二人で涙が出るぐらい笑った。母はもっと深刻なドラマかと思っていたらしいが、これは上質なコメディであった。主演のお二人はもちろん、孫の役で登場した市川実日子も好演。

『作者の家 第二部』

まだ半分ぐらい残っていると思ったのだが、案外サクサクと読み進み、読了。河竹糸女の女丈夫ぶりに、やはり圧倒されるとともに、その母に仕え、病弱な家族を支え、数多くの仕事を成し遂げた河竹繁俊という方のスーパーマンぶりを知る。 早稲田の演劇博物館も…

第五期短期能楽教室お稽古

いよいよ発表会まで、残されたお稽古日はあと2回。仕舞は一人ずつ、謡は発表会の配役で通してさらう、という完全発表会仕様となる。 仕舞は、どうも1階の稽古場で舞うのは苦手だ・・・。お舞台で舞わせていただくより、緊張する。おかげさまで、覚えたはず…

今年1回目の13日の金曜日

キリスト教徒ではないが、「13日の金曜日」っていうのは、なんとなく不吉な感じがしてしまう。 案の定。銕仙会の定期公演に行けず。なんとなく体調もイマイチ。