2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

求む!新版『半七捕物帳を歩く』

『銀座旅日記』つながりで、『半七捕物帳を歩く』読了。 田村さんが取り上げた回で、内容をしっかり覚えていたのと、そんなのあったっけ?状態なのと、比率で言うと3:7ぐらいかもしれない。半七好きと名乗るには、まだまだ読み込みが足りないな…。田村さ…

「欹」ってなんて読むんだろう?

三中信宏さんのHPの日録を読んでいて、ちょくちょく登場する「欹耳袋」というカテゴリーが気になった。文脈からいうと、どうやらいろんな「へぇ!」とか「を!」とかいった事柄を書き留めるためのカテゴリーのようなのだけれど。 最初、Googl先生に「欹耳袋…

我が家でおひな様を包んでいるのはなんだったろう?

途中まで読んで、放置していた『雛を包む』を、『銀座旅日記』で常盤さんが取り上げていらしたので、最初から読み直して、読了。 有吉玉青さんは、有吉佐和子さんのお嬢さんというぐらいは知っていたけれど、それ以上の予備知識はまったくなし。 表題作の「…

何度目かの正直

小沼丹『黒いハンカチ』読了。 創元推理文庫で出てすぐに買ったはずだから何年積んであったんだろうw 「そうだ」と手に取るのだけれど、どうもタイミングが合わず、また山脈に戻すというのを何度か繰り返して、今回やっと読めた。 思うに、主人公をはじめ、…

肩すかしをくらったような…

松井今朝子『円朝の女』読了。 『二枚目の疵』を引っ張り出したついでに発掘した一冊。 松井今朝子さんの作品は、基本的に好きなんだけど、その中ではこれはちょっとランクが下がるかな…。 圓朝と関わった女たちを、圓朝のマネージャーを勤めた男が語って聞…

歌舞伎の舞台裏を覗く一冊

『歌舞伎をつくる』読了。 先日、『歌舞伎 虚と実』といっしょに、木挽堂さんでいただいた一冊。 八代目三津五郎、実川延若、十七代目市村羽左衛門といった役者さんが参加した、座談会をまとめたもの。タイトルの通り、歌舞伎の大道具や小道具といった、歌舞…

なんとも気を持たせた幕切れ

高田郁『心星ひとつ』読了。 このシリーズは、かなり楽しみにしているのだが、今回ほどその終わり方が「えっ?!」というのはなかった気がする。まるで、佐伯さんの居眠り磐音や密命シリーズみたいだ。 いろいろな困難が主人公・澪に降りかかるのは、毎度の…

二枚目の疵を読んだ

矢野誠一さんの『二枚目の疵』読了。 これも、『銀座旅日記』からの芋づる読書。かなり以前(たぶん、出版されて間もない頃)に購入したのだが、なんとなく読むきっかけを失って、積んであった。 長谷川一夫といえば、二枚目役者の代表で、大河ドラマ「赤穂…

一朝さんの「淀五郎」

落語研究会。初登場・遊馬さんの「佐野山」は下座入り。芸協にもこういうタイプの噺家さんがいらっしゃるのか。声もいいし、基本的には好きなタイプの噺家さんだな。 仲入りの喜多八殿下の「死神」、ヒザの白酒さんの「お化け長屋」も面白かったけれど、今日…

嗚呼「だいこんの花」のまこっちゃんも…。

昼過ぎに、俳優の竹脇無我さんの訃報をネットで知った。 心構えあった竹脇無我さん「自分に何かあったらここで送ってほしい」― スポニチ Sponichi Annex 芸能 ずいぶん長いこと闘病されていたそうで、去年公開された「大奥」でニノのお父さん役が久しぶりの…

亀会千穐楽

今年を含めてあと2回で、とりあえず終了する「亀治郎の会」。今年は千穐楽のチケットをとったのだが、なんと後から、金・土の夜の部のあとにトークをやるという発表が…。うーむ、先に言ってくだされば…。まぁ大人の事情もあったのだろう。 今年は「葛の葉」…

今日も午後から雨という天気予報だったが、夜になるまでは曇り空だった。 午後、たまには早い時間にスーパーに行ってみるか、NHKの「ふたり」を六が予約して家を出る。念願の「だし」をゲット。そうか、時間が遅くなると売り切れていただけか…。毎日入荷する…

朝の天気予報は、すぐにでも大雨が降ると脅している。ほんまかいな?と思いながら出かけた。駅に着くちょっと手前でパラパラっと雨が降り始め、職場についてしばらくすると、ジャンジャン降りに。ビルの窓を打つ雨の音が大きく響くほど。ラッキー。 最近は、…

常盤新平さんが、新たな地雷原だったとは…

常盤新平さんの『銀座旅日記』を読み始めた。「ダ・カーポ」で坪内さんの「酒中日記」と同時期に連載されていたので、時々は読んでいたのだけれど、書籍としてまとまったところで、また新たな気持ちで読んでいる。 常盤さんといえば坪内さん。坪内さんの日記…

やなりいなりがちょっと淋しい

畠中恵『やなりいなり』読了。 だんだん、若旦那の周りの人間の登場が減ってきたような…。その分、妖たちが大活躍なのだが、人間模様が減ってしまったのは、なんだか淋しい。 そろそろ、単行本が出たら無条件にゲット、というのは卒業しようかな、と思ってし…

杉本文楽千穐楽

3月に開催予定だった杉本文楽が、震災の影響で一旦中止になったが、見事、復活! いつかはきっと上演されるんだろうとは思っていたが、メンバーもご多忙な皆様だし、こんなに早く見られるとは思わなかった。 昨秋、青山ブックセンターで杉本さんのトークイベ…

9月17日から山種美術館で「歌舞伎座建替記念特別展 知られざる歌舞伎座の名画」が始まるという。歌舞伎座の廊下や階段には、たくさんの絵画がかけられていて、著名な画家の作品がたくさんあるのは知っていたが、なかなかじっくり見る機会がなかった。建替え…

そして積ん読の山は高くなる…

午後、能のお稽古で早稲田方面へ。とはいっても古書店がある方向じゃないのだけれど。 お稽古は、ダメダメ…。いよいよ公園にでもいって稽古しないとダメかも…。 駅のすぐそばに「ブ」があったので、寄ってみた。こじんまりした店内は、1階がCD、DVD、ゲーム…

久々に古書展に寄ってみた

実家へ。行きの車中から「乳房榎」の続きを読む。昼ご飯を母と食べながら「メレンゲの気持」を見る。亀ちゃんがゲストということで久しぶりに見たら、コーナーがずいぶんかわっていた。目新しい話はあんまり出なかったな。 夕方、「乳房榎」読了。安藤鶴夫の…

秀山祭のチケットはぴあでゲット

演舞場の秀山祭のチケットは、結局、ぴあで3階をゲット。歌舞伎会の割引もなくなったし、退会しようかな? 来年度のクラスが何になるかを調べて、考えよう。 夜は、夕食の買い物をして、サンマルクカフェで読書。「乳房榎」の続き。そうか、この展開なら、お…

熱中症の疑いあり

このところ、どうも断続的に頭痛がする。喉も渇く。熱中症?とも思うのだが、大量に汗をかくようなこともなく、水分もまぁまぁ補給している。といって、風邪という風でもない。 今夜は夕食の買い物をした後、近くのサンマルクカフェで本を読んでいたのだけれ…

丸の内で孝太郎さんのお話を聞いた

震災の影響で中止になった「国立劇場in丸の内カフェ」の孝太郎さんの回が再登場、ということで、夜の丸の内へ。 節電のため、平日はクローズしているとのことで、薄暗い1階の様子にちょっと戸惑ったが、すでに並んでいる人がいたので、中に入った(土日は営業…

十六万枚のカードは、まだまだ増え続けるんだろうな。

『書中日記』、入手するのがすっかり遅くなってしまった。最近、「本の雑誌」にも「週刊文春」にもご無沙汰してしまっているので、久々のツボちゃん節を堪能。 たぶん、鼻につく人は鼻につくんだろうなぁ〜というのは、読書メーターの皆さんの感想を読んでい…

とくダネ!を見て乳房榎を本棚から引っ張り出す

最近、朝はNHKのニュース→おひさま→朝いちというのが、我が家のテレビの定番コースになっているのだが、高校野球が始まったので、おひさまの後、久しぶりにとくダネ!にチャンネルを変えた。 まるで虫の知らせのように、勘太郎くんのミニドキュメントが始ま…

雷の割には雨には降られずに済んだ

午後、能のお稽古に伺う。先輩はもう、そこまで仕上がっていらっしゃるのか! う、マズイ、と思いつつ、型付を見ながら、最後の悪あがきを。そうこうするうち、ものすごい雷鳴が聞こえてきて、先生も思わず、障子を開けて外の様子を確認しておられた。 あや…

ツボちゃん節は健在

『歌舞伎をつくる』を読み始めたのだけれど、そうだ!と思い出して、『書中日記』を積ん読の山から抜いて、読み始める。連載でも読んでいるはずなのだけれど、随分、忘れているなぁ。 以前のように、ここで取り上げられている本を全てチェックして、とは思わ…

働く貴方に贈る@国立能楽堂

去年から(だったと思うけど、違うかも)始まった、国立能楽堂夏の企画公演の中に、19時開演のまぁ、国立劇場でいうところの「社会人のための鑑賞教室」的な催しがある。最初に林望さんと茂木健一郎さんのトークがあって、お能一番というもの。 歌舞伎や文楽…

ポストイットつきすぎ…

先日、演舞場の帰りに木挽堂さんで購入した『歌舞伎 虚と実』を読了。 『芸十夜』を読むまでは、八代目三津五郎は「ふぐの三津五郎」という認識だった。だから、光文社文庫のグルメシリーズが出たときは、即購入して読んだ(笑)。八代目坂東三津五郎の 食い…

話題の 困っているひと

最近、あまりリアル書店に行ってないので、実際のところどの程度話題なのかはナゾだけど、少なくともわたしが徘徊しているネットでは、かなり話題になっている『困ってるひと』を読んだ。 難病にかかった、難民を調査している女子大学院生の手記…。いやはや…

女房も同じ氏子や除夜詣

荒井文扇堂さんといえば、歌舞伎ファンなら「あ、勘三郎さんや三津五郎さんと親しい、仲見世の扇屋さんね」とピンとくるはず。そのご主人が、子どもの頃から身の回りで行われていた季節ごとのあれこれについてを書いた(どうも語り下ろしのような気がするけ…