ポストイットつきすぎ…
先日、演舞場の帰りに木挽堂さんで購入した『歌舞伎 虚と実』を読了。
『芸十夜』を読むまでは、八代目三津五郎は「ふぐの三津五郎」という認識だった。だから、光文社文庫のグルメシリーズが出たときは、即購入して読んだ(笑)。
- 作者: 八代目坂東三津五郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/12/06
- メディア: 文庫
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渡辺保さんの「演劇界」の連載を読んで、これは読まねば!と思い立ち『芸十夜』を読んで、知的探究心の旺盛さ、ちょっとクセのある物言いがすっかり好きになってしまった。
『歌舞伎 虚と実』は、創元社の「名作歌舞伎全集」の月報のために書いたものに手を入れたというのは、あとがきを読んで知った。読みながら、演目の名前を挙げて「この芝居はまったく知りません」とか書いてあるので???と思ったのだけれど、最後の最後になぞは解けた。
『聞きかじり見かじり読みかじり』や『芸十夜』にも出て来た話も多いのだけれど、そこからもう一歩踏み込んで、八代目が見聞きした芝居のあれこれについて「こんな時代になってしまったから、知っていることは書いておこうと思う」というスタンスで、芸談や故実をふんだんに盛り込んでいる。
読みながらポストイットをつけていったら、もう、つきすぎだよ!という状態で、これを何かのときに読み返したり引用するには、ちゃんと索引作らなきゃダメだな、という状態になってしまった。
読みながら、十七代目羽左衛門さんの本もまた読みたいなぁ〜と。実家にあると思っていたが見つからないんだなぁ…。今度、木挽堂さんにあったら、買おう。
- 作者: 坂東三津五郎
- 出版社/メーカー: 玉川大学出版部
- 発売日: 1973
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- 作者: 市村羽左衛門,佐貫百合人
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 1983/02
- メディア: 単行本
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