2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「響の会」研究公演@銕仙会能楽研修所

若松健史さんの乱曲「近江八景」、狂言「狐塚」小唄入り、西村さんの「善知鳥」という番組。 乱曲は、初めて。若松さんの独吟は、深い味わいのある謡だった。 「善知鳥」。前シテは、わりあいあっさりした曲。突然、袖を外してワキのお坊さんに渡すのに、ち…

天気は曇り。気温がだいぶ下がっているようで、朝は肌寒かった。 夕方、赤坂通りに面した、サカスのエントランスのところの街路樹に、早くもイルミネーションの電球が取り付けている。もうクリスマスか??? いくらなんでも早すぎないかい?と思ったのだけ…

『京都、オトナの修学旅行』

琳派展を見るので、琳派といえば京都でしょう!ということで、持ち歩き本をコレに。京都、オトナの修学旅行 (ちくま文庫)作者: 赤瀬川原平,山下裕二出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/10/08メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ…

大琳派展 記念座談会「琳派の美を語る」

玉三郎さんが出席されるということで、ぴあで先行予約に申し込んだら、見事に当選。ということで、東京国立博物館へ。 玉三郎さんのほかに、京都の細見美術館の館長さんがゲストで、司会はこの展覧会の責任者である田沢裕賀さん。玉三郎さんと細見さんは、以…

『家、家にあらず』

途中でだいたいの結末はこうだろう、と思ったのが当たっていたが、だからといって、この作品の面白さが減ったわけではない。松井さんが用意した展開に、すっかりドキドキワクワクさせられて、最後まで読み続けることができたのだから。 解説で、杉江松恋さん…

三津五郎さまの「七福神」!

今日は、マイミク様主催の長唄演奏会が、国立劇場(小)で。いやはや、なんとも豪華な顔合わせがたくさん。しかも、マイミク様のお父上(国宝)と、KK流のお家元が、初共演というごちそうもあり、その上三津五郎さまが特別出演で「七福神」を踊られた。 マイ…

灯台下暗し書店にて

ふと、今日が「Melody」の発売日だったことを思い出し、「花・花」の続きが一刻も早く読みたくなって、灯台下暗し書店へ。 ついでに、コロナブックの新刊がそろそろ並んでいないかな?と見てみたら、棚に1冊だけさしてあったので、パラパラと中をチェックす…

玉の輿展覧会?!

ぴあのメルマガのタイトルを読み間違えて、江戸東京博物館で「玉の輿」の展覧会があるのか?!と・・・(ーー;) 正しくは「珠玉の輿 〜江戸と乗物〜」。 江戸博のHPは 江戸東京博物館 この展覧会案内を読むと、まぁ、世間で「篤姫」が人気なので、それにあや…

「島の千歳」3回目

波頭の先が、覚えられないまま、お稽古日が来てしまった・・・。手付けを書いていただき、模範演奏もしていただき、数え方がやっとわかったかな?という感じ。「ここは、またやりますけど、今日はその先にいきましょう」とのことで、二上りになったところか…

華友会大会@銕仙会能楽研修所

お教室の先輩方も出られたので、歌舞伎座から銕仙会へ。が、皆様のお仕舞には間に合わず、舞囃子の「猩々」に出られた方のお舞台だけしか拝見できず。あとは、先生の個人稽古やよそのお教室の生徒さんのを拝見。訳あって、「猩々」はいつか舞いたい曲なので…

芸術祭大歌舞伎昼の部@歌舞伎座

結局、芝翫さんの「藤娘」がいちばんよかった! もちろん、昔のような体のキレはないのだけれど、芸の格があって、それでいて客席に挨拶するところなんか、可愛らしいこと。地方も、久々に巳紗鳳先生のお唄を聞いたけれど、やっぱりいい!! なんだかお痩せ…

『家、家にあらず』

南條範夫さんの本がイマイチなので、つい、また今朝子さまに走ってしまった。積ん読の山のてっぺんにあったし(笑)。いやはや、これまた面白い! 大名家の奥向きと、芝居と、どっちも嫉妬や策謀が渦巻いていそうなところだもんなぁ・・・。家、家にあらず (…

『三世沢村田之助』

田圃の太夫と呼ばれた、三世田之助についての小説は、ほかにもいくつかある。この南條範夫さんの作品は、田之助の傍近くでともに暮らした小でんという女性からの聞き書きを元に再構成する、という体裁をとっている。 この元になった聞き書きが実在のものなの…

『無事、これ名馬』

宇江佐真理さんの本を久しぶりに。火消の頭と武士の息子、その家族たちとのちょっと変わった、でもあったかな交流を描いた作品。主人公の少年のお父さんの名前、どっかで見た記憶があると思ったら、解説を読んで、以前に読んだ作品の続編だったことが判明。…

『東洲しゃらくさし』

写楽の謎解きがテーマの作品だとばかり、読むまでは思っていたのだが、実ハ並木五瓶と芝居モノの話という方がしっくりくる。松井さんのその後の作品の素がみっしりと詰まった作品で、思わず「にんまり」するという楽しみもあった。デビュー作でこのレベル、…

今週は、すっかりお弁当をサボってしまった。今日のお昼は、たけくま。赤坂でランチをやっている飲食店は、だいたい2時でランチタイム終了なのだけれど、たけくまは2時半までというのを、今日知った。ランチに出たのが2時過ぎで、またまたファストフード…

なむちゃん?!

ネットで、なむちゃんという浄土宗のキャラクターがいることを教えていただく。てっきり「遷都くん」みたいなキモカワ系かと思っていたが、それとは違う系統だった。HPには、なんとも脱力系のアニメもUPされている。この声をやっているのは、偉いお坊さんだ…

灯台下暗し書店にて

ランチに出たついでに、灯台下暗し書店へ。あれこれきになる本はあるのだが、お財布とおき場所の問題で、このところ、本を買うのを控えているのだが・・・。声をなくして (文春文庫)作者: 永沢光雄出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/10/10メディア: 文…

「今日の平凡社」

iPhoneを導入して、今まで、放置しがちだったいろんなメルマガを、空き時間にちょこちょこ読むようになった。 今朝も、白水社のメールマガジンのバックナンバーを、読んでいたら、面白そうな本やら、Blogを発見。 本は、茗荷谷の猫作者: 木内昇出版社/メーカ…

特別企画公演@国立能楽堂

六郎先生の「夢の浮橋」を見に、国立能楽堂へ。登場人物は阿闍梨と浮舟(晋矢さん)と匂宮(金剛永謹さん)の3人。阿闍梨が幕に引っ込んだあと、最後に地謡による「南無阿弥陀仏」という謡が繰り返されるのだけれど、囃子のきっかけで地頭の山本順之さんが…

歌舞伎座建替え

歌舞伎系Blogは、この話題でもちきりだ。歌舞伎座の建替えはいろいろな意味で、もう、しょうがないことだと諦めるしかない。 外観も、ビルの中に入ってしまうことで、今とはまったく違うものになるのだろう。今の日本の経済事情を思うと、建築費をペイするた…

落語研究会@国立劇場小劇場

きん歌、菊之丞、権太楼、中入、雲助、市馬、というラインナップ。 権さまの粗忽モノが、面白くないわけはなかろう!!ということで、一番注目していたのは、「粗忽の釘」の権太楼さま! 特別な入れごとや展開を変えるということではないから、次に何が起こ…

『東洲しゃらくさし』

『今朝子の晩ごはん 嵐の直木賞篇』によると、松井今朝子さんの出版された小説第一号だそうだ。並木五兵衛=のちの五瓶と大道具方が江戸に下るところから物語はスタート。五瓶といえば、松井さんの「並木拍子郎種取帳」シリーズだ。あのシリーズの種は、ここ…

『ひとくちの甘能』

積ん読の山が先日ちょっと崩れ、その折に上の方に出てきた本のうちの1冊。甘いモノへの執着はそれほどないのだけれど、なんとなく買ったのだった。 羽二重団子は、本店に行って食べてみたいなぁ〜ひとくちの甘能作者: 酒井順子出版社/メーカー: 角川書店発売…

[読了」『朱夏』

この小説のタイトルがなぜ「朱夏」なのか、というのが最後の方で明かされる。へぇ〜!と思った。人生には「青春」「朱夏」「白秋」「玄冬」と4つの時期があって、「青春」はすっかり馴染みのある言葉なのだけれど、ほかに3つあるんだ・・・。「白秋」は北…

トップランナー

今夜のNHKトップランナーは、藤間のご宗家。お稽古の様子なんかもいろいろ見られて、ラッキー♫ 歌舞伎舞踊振付家とは「偉くない演出家」とおっしゃる。たしかに、ずーっと動き回っていらっしゃる。 取材が入ったのは、9月の演舞場公演で、昼の部の「琵琶湖…

歌舞伎座建替え決定

今日付けで、歌舞伎座の建替えについて、松竹から正式な発表があったとのこと。ついに決まってしまったかぁ・・・。新しく綺麗で便利になるのは、もちろん嬉しいのだけれど、やっぱり寂しい。芝居の神様が宿っているなぁ〜と思える小屋は、そうはないからな…

芸術祭大歌舞伎夜の部@歌舞伎座

玉三郎さんと菊ちゃんの「廿四孝」、菊五郎さんと菊ちゃんの「直侍と三千歳」、どちらもよかった! 菊ちゃんは、ほんとに今輝いている! 勝頼も三千歳も、うっとりする美しさ。玉三郎さんも綺麗だった〜! 「廿四孝」の奥庭に人形使いという役名があったので…

短期能楽教室第五期お稽古4回目

休日のお稽古は、今期初。五期生が今日はお一人だったので、「鶴亀」のお謡と、基本のハコビ・サシ込開キ・左右打込ヒラキのお稽古にも参加させていただく。左右打込ヒラキは、やっと理解できたかも(^_^;) お謡は「橋弁慶」。今日はイロという謡い方がポイン…

『朱夏』

今野敏さんの「樋口顕シリーズ」第2弾。今度は、樋口の奥さんが何者かに連れ去られる。その"何者"が何者かは、結構、早い段階(Amazonの内容紹介なんかで、奥さんが連れ去られることは明記されているから、"何者"と思われる人物が登場したところで、「あ、…