『名優のごちそう』
実際に舞台を見たことのある人はほとんど出てこないのだけれど、戸板先生の筆にかかると、舞台が目に浮かんでくるような気がするなぁ。そして「あー、もっと早く生まれて、実際にこの目で見てみたかった」と。
名優の名舞台に関するエッセイを通して、歌舞伎という演劇の本質のところにも触れられる。
最後に、奥様の思い出が収録されていて、これがまた、戸板先生の人となりを表していて、とてもうれしい。
まさに、「ごちそう」づくめの一冊。
- 作者: 戸板康二
- 出版社/メーカー: 皆美社
- 発売日: 2009/09
- メディア: 単行本
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