『もっと、「半七」!』

一日一半七を、と大事に大事に読んでいたけれど、読み終わってしまったよ…。半七捕物帳には、比較的怪異譚みたいな話が多いのだけれど、それが単なるオカルトになっていないところが魅力なんだろうなぁ。そういう現象を見たり体験した人の心のなかに、そういう何かがあるから、っていうのが、岡本綺堂の物語作りの根底にあるような気がする。
こういう、何かを畏れる気持ちっていうのは、実は大事にしなくちゃいけないものなんじゃないかなぁ。