『利休遺偈』

千利休の遺言の書が、千家から消えてしまった。その行方を七代目表千家家元が追うというのが、縦筋。とはいえ、具体的な遺偈探しの部分は、全体の4分の1ぐらいかな? 
出だしが一瞬『利休にたずねよ』を思わせる夢のことで、ちょっとびっくり。
今につながる表千家の茶道の体系を作ったのが、この七代目家元だそうで、七事式ってのはそういうものなのね、なんていうのは呼んでわかった。よく言えば読みやすい、悪く言うと突込みが足らない感じ。

利休遺偈 (小学館文庫)

利休遺偈 (小学館文庫)