はてなシュラン「京屋」

76キモノのメンバーであるちどりさんに誘っていただいて、人形町の京屋*1さんというお好み焼き屋さんに。
すごーく良かったので、はてなシュランに追加します。
お店の名前は、ご主人が雀右衛門さんの付き人をされていたところから、雀右衛門さんにつけていただいたのだそう。店内には、京屋さんの写真がいろいろ。そして、歌舞伎の大道具のミニチュアなどが飾られている。歌舞伎好きにはかなり嬉しい空間。
そして、お好み焼きってこんなにいろんな味がたのしめるんだ〜!という発見がいっぱい。
今回は、コースでお願いしたのだけれど、最初に野菜とキノコ類のさっと炒めたものからスタートして、お好み焼き3種ともんじゃ、焼きそばを堪能しました。
お好み焼きは、東京風のチーズとお持ち入りでお醤油味、大阪風の海老入りは粗塩をつけていただき、広島風のベーコンとチーズ、卵で焼き上げた後青のりと鰹節をかけていただくソース味と、具材に合わせた味付けで、飽きがこない。
そして、目から鱗がボロボロと落ちたのが、昔ながらのもんじゃ(ここのお店ではパリパリもんじゃという名前がついている)。具はあくまでも味付けのために入れるもので、いただくのは小麦粉を溶いたものをパリパリにした香ばしい海老せんみたいなもの。桜えびの味がしっかりついていて、調味料が塩だけとはとても思えない。そして、それを何枚も取っているうちに、具に入っていたおもちが溶けて来て、またまた美味しい。ちっちゃなヘラでこそげて食べるもんじゃとは全然違うもの。
その辺の調理法の変遷も含めて、ご主人の解説がまた面白く、納得できるものだった。
焼きそばも、梅醤油味で、野菜を炒めず蒸し焼きにするのでシャキシャキ感がしっかりと残っていて、さっぱりしていて、美味しかった。
最後に、ピンクグレープフルーツのシャーベットで、口の中をさっぱりさせるという、計算され尽くしたコースを堪能した。
そして、嬉しいのがすべての焼きが終わったら、お香を焚いてくださったこと。お好み焼き屋さん帰りに、自分がとっても臭くなっているのが憂鬱なのだけれど、お香を焚いていただいたことで、多少なりともその”臭さ”が緩和されていた。
ご主人と奥様で切り盛りされているお店だけれど、お二人ともきもの姿で、お香を焚く心遣いも、そういうところから来ているのかな?と。
予約しないと入れないようですが、2人から受け付けてくださるとのことですので、ぜひ一度お試しあれ!