積ん読本の逆襲?!

夢のような、ほんとうのトホホ話。

引越の際に、フレームが若干ゆがんでしまっていたのか、本棚がわりに使っている棚が、ちょっと前のめりぎみになっていた。
気にはなっていたのだけれど、先日の地震にも耐えていたので、「ま、いいか・・・」と思っていたら。

ちょっと奥に入れた本を探そうと、がさごそとやって、本棚の前を離れたら、2、3分のちに「バタッ」という音が数回。
「エエッ!?」と思って、棚を見たら、上の段の奥に箱に入れて並べていた文庫本が、棚の裏に次々と落下、棚は、その反動で前に倒れ始めていた。
「OH! MY GOD!!」と思いつつ、あわてて棚を後ろに押し戻そうとしたけれど、時、すでに遅し!!

災害現場をたまたま撮っていたVTRをスローで見ているかのように、棚は前のめりに倒れ、中に入っていた本は、バサバサと落下。自分が下敷きにならなかったのと、その棚の前に広げたままだったこのPower Bookが無事だったのが、せめてもの救いというべきか。

それからは、さあ、大変。
棚を立てようにもそこらじゅうに落ちている本をまずは拾わないことには、足の踏み場もなければ、手の施しようもない有様。さらに、Power Bookの安否も気になるので、早く確かめたいが、それもままならず。
で、拾い集めた本やCDをひとまず台所に運び出し、Power Bookの無事を確かめたのでとりあえず、棚を起こそうとしたら、見事に棚板を両脇で支えていた「帆立て」なるものが、歪んでいて、再度使用するのは、かなり困難そうに思われる。
一応、木槌でたたいてみたものの、歪みは治らず。

棚を組立て直すのはあきらめて、引越以来、資源ゴミの日に出しそびれたままの段ボール箱を再度組立て、当座は読まないであろう本を、その中へ。
壁に添って積み上げ、しまいたくない本をティッシュペーパーの空箱に立てて詰め、段ボールの上に。

そんなことをしているうちに、気がつけば夜はすっかり更けていて、腰は痛いは、部屋の中は雑然としているは、お腹は空くは、とまさに弱り目に祟り目とはこのことか。
とんでもない半日を、冷凍食品の夕食と、シャワーで無理矢理終わらせた。