菊池寛の『真珠夫人』ドラマ化。

昼のドラマで、菊池寛原作のドラマ「真珠夫人」を放送している。
とはいえ、放送開始から2ヶ月近く経っているのだが、時間が時間なのでまだ1話も見たことはないのだが。

以前に読んだ、北村薫さんの『六の宮の姫君』で、主人公の「私」が田崎先生にこの『真珠夫人』を読んだ感想を問われて
<b>「テレビの原作にぴったりの本だと思いました。波瀾万丈ドラマが流行ってますけれど、新しく作らなくても『真珠夫人』をやればいい筈です。貴族の衣装なんかをきっちり作っていい台本でやれば絶対に面白いでしょう。でも、続けてもっと読もうとは、どうも思えませんでした」</b>
と答えていたのを覚えていたので、ドラマをやっていることを知ったとき、見てみたいと思ったのだ。

フジテレビの午後1時30分〜2時のドラマ枠は、東海テレビ制作で、いわゆる波瀾万丈ドラマがほぼ定番。したがって、「わたし」の感想を読んで、ドラマの制作の人が、この作品を放送することにしたのかと、思ってしまう。
ただし、テレビ雑誌に掲載されている写真を見ると、当然のことながら現代劇なので、「私」が考えた通りではないのだが。

この枠では以前、『嵐ヶ丘』を日本に置き換えて時代も戦前〜戦後あたりにして、ヒットしているし、脚本も中嶋丈博なので、そんなに悲惨なことにはなっていないのではないだろうか?
ついつい、録画予約を入れるのを忘れてしまうのだが、明日あたり見てみようかと思う。
ちなみに、このドラマが当たれば、原作の方も入手しやすくなったりはしないだろうか? 実は、そこに期待しているのだが・・・。