『初ものがたり』もあと少し

相変わらず、宮部みゆきさんの<A HREF=<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_result_book.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&kywd=%BD%E9%A4%E2%A4%CE%A4%AC%A4%BF%A4%EA&ti=&ol=&au=&pb=&pby=&pbrg=2&isbn=&age=&idx=2&gu=&st=&srch=1&s1=za&dp=>『初ものがたり』</A>を読書中。
「茂七の事件簿」で見たストーリーなのだが、宮部さんの紡ぐ物語には、江戸時代の庶民の暮らしの細かいところが書きこまれていて、すっかり引き込まれてしまう。
ことに、食べ物に関するウンチクが楽しい。
よく知られた”初鰹”に関するものをはじめ、蕪汁や柿羊羹など、見たことも食べたこともないけれどおいしそうなものが、謎の稲荷ずし屋台のオヤジの手によって茂七親分に供される。
また、現代にも通じるような社会問題が、ものがたりのなかに織りこまれており、<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=01549952&volno=0000>『火車』</A>の系譜に連なるものを感じる。

もう、この本の残りもわずかになってしまった。
なんだか読み終えるのがもったいないような気がするが、まだまだ読んでいない宮部本はいろいろ残っているので、心置きなく楽しむことにしよう。