驚きの、露店マッサージの客

台風が接近中とのことで、午後からは、もうひとつはっきりしない空模様。
空気もなんだか湿気が多いように感じる。
この台風が通過すると、秋の気配が感じられるようになるらしい。

昼食を食べに出たついでに、いつもの書店へ。
お盆休みのせいか、新刊の入荷がとまっているようで、目新しい本はない。

泡坂妻夫『泡亭の一夜』(新潮文庫
 先日、新潮文庫の新刊が並んだときに、ちょっと気になって手に取ってみてはいたのだが、とりあえず見送っていた本。
 相変わらず読書中の、中野翠さんの『あやしい本棚』の「小説も少々」のコーナーで取り上げられていたのを読んで、面白そうだったので、この際買っておくことにした。
 泡坂さんといえば、紋章上絵師で、マジシャンで、小説家という、多彩な顔をお持ちの方。この本は、構成が寄席仕立てになっている。そして、解説は吉川潮さん。
 こういう渋い系の本は、たとえ新潮文庫であろうとも、目に付いたときに買っておかないと。

帰りに、BOOK OFF原宿店へ。100円コーナーで。

安岡章太郎『父の酒』(文春文庫)
 坪内道指定図書。文壇で交遊のあったと思われる方のエピソードや、映画・音楽などについてのエッセイがまとめられているようだ。

●小林恭ニ『俳句という愉しみ』(岩波新書
 先日、かねたくさんのサイトで教えていただいた『俳句という遊び』の姉妹編(?)。

 今日は、BOOK OFFではいま一つ欲しい本が見つからなかった。
 中野さんの本があったら、何冊か買おうと思っていたのだが、持っているものしかなかった。つい先日までは、文庫で出ている中野さんの著作は、ほとんど揃っていたのに。
 中野さんの本はほとんどがまだまだ現役なので、焦ってBOOK OFFで買っておく必要はない。それでも目当ての本がないと、ちょっと気落ちしてしまう。

 最近、表参道でよく目にするのが、歩道に折り畳みなどの椅子を置いて客の相手をする、占い師。中には、軽トラックの荷台を改造して、その中で客を見るという、新手のやり方の人もいる。そんな占い師や前からよく見かけるアクセサリー売りに混じって、なんとマッサージ屋が店を開いているのを見て、びっくりした。客は20代前半と思しき女性。道ばたでマッサージをしてもらって、果たして疲れが取れるのだろうか? わたしなら、落ち着かなくてかえって肩こりがひどくなりそうに思えるのだが。