そろそろ街歩きの季節

午前中から雨もよう。まさかこのまま秋の長雨なんてことは、ないとは思うが。おかげで涼しく過ごしやすい。

京都の友人が、8/10の朝日新聞朝刊を送ってくれた。
川本三郎さん、川上弘美さん、薮野健さんによる「夏の読書特集」の座談会の部分だ。
川本さん、川上さんのお名前が、最近この日記を賑わしているのを読んで、送ってくれたもの。さっそく読んでみると、予想以上に面白い。

街歩きと散歩の違い、東京学の嚆矢は永井荷風の『日和下駄』である、そしてお三方お薦めの東京本・街歩きの本など、興味深い話題が満載だ。
特に印象に残っているのが、同じ坂道を歩いていても、目配りが違う点だった。

川本さんには街歩きや東京論などの著作が多いが、そこには必ず「かつてこの場所はどんな風だったんだろう?」という視線があるそうだ。
川上さんは、今に眼を向けておられる。すれ違ったお散歩中の犬が来ていた服に入っているロゴが気になったと、おっしゃっているあたりは、女性ならではだろうか。
薮野さんは、画家でもあるそうで「この坂を歩いている人がどんなことを考えているのか、それを描きたい」とおっしゃる。
まさに、三者三様の「街歩き」だ。

そういえば、最近は散歩はおろか、街歩きもあまりしていない。
そろそろ涼しくなって、出歩くのにはいい陽気となってきたので、意識的に街歩きをしてみたい。

ちなみに、本日の収穫は
●「小説新潮」9月号
 坪内さんの連載の他に、創刊700号記念として、坪内さん司会で「懐かしの文壇座談会」が掲載されている。「小説新潮」「オール読物」「小説現代」の名物編集長お三方による座談会とのこと。

●「彷書月刊」9月号
 これは、定期購読しているので、帰って来たらポストに入っていた。
 特集は「絵葉書道楽」。