優れた時代劇が見たい!

仕事帰りにいつもの本屋へ。ここは、深夜12時まで開いているので、ちょっと遅くなった時でも寄れるのというのも、便利。

新刊の棚と文庫の新刊平台をチェック。中公文庫で先月から縄田一男さんの編・解説出ている「時代小説英雄列伝」というシリーズが気になっていた。今月は野村胡堂銭形平次』なので、買ってみることにした。
銭形平次」といえば、子どもの頃、フジテレビで放送されていた、大川橋蔵さん主演のテレビドラマが、舟木一夫さんの♪誰が呼んだか、誰が呼んだか、銭形平次 という主題歌とともに浮かんでくる。
わたしにとって、NHK大河ドラマとともに、時代劇体験の原点ともいうべき作品だ。「水戸黄門」はなぜかあまり記憶に残っていないが、「銭形平次」や「快刀乱麻」「勇気堂々」「木枯し紋次郎」「鳴門秘帖」「真田太平記」といった時代劇は、子供心にも印象に残っている。「木枯し紋次郎」あたりは、そのうちこのシリーズに入ってくれるといいなと思っている。

時代劇は、最近、映画・ドラマともに低調というのが、わたしの中での認識だ。
ちょっと前までは、フジテレビで「鬼平犯科帳」「雲霧仁左衛門」「御家人斬九郎」といった傑作が放送されていた。これらのドラマは、脚本・キャスティング・演出すべてがすばらしかった。「時代劇はお年寄りが見るもの」というイメージが強いが、わたしの友人には”時代劇大好き”という同世代やもっと若い人たちが結構いて、心おきなく時代劇談義に花を咲かせることができた。

最近は、話に花を咲かせることができるような時代劇が、ほとんどなくなってしまったことが、残念だ。