この世に面白い本はまだまだあるぞ!

今日は、台風が接近しているとかで、一日雨模様。
引き続き、横山秀夫さんの『陰の季節』を探すも、未だ巡り会えず。
他に、読む本がないわけではないのだから、焦っているわけではないのだが、ないとなるとますます欲しくなるのは人の常。
毎年恒例のリテレール編集部編『ことし読む本いち押しガイド2003』(メタローグ)が、各種のこの手の本のトップを切って出た。
執筆者の中に友人がいるので、昨年に引き続きいつもの本屋で購入した。

「いい本がない」と偉そうなことを云っておきながら、こういうガイドを読むと、自分が読んでいなくて面白そうな本が、まだまだあるということを痛感して、偉そうなことはうかつに言えないと、反省。
まだ、拾い読みを始めたばかりなのだが、すでに未入手の本で、読んでみたいものが、どんどん出てくる。
人が薦める本ならなんでも読みたくなるわけではないけれど、これまで本屋で見かけても手に取ってみなかった本、本屋でまったく気付かなくて見逃していた本、買っただけでまだ読んでいない本、まだ、面白そうな本がこんなにあるんだと思うと、時間が惜しい。

たとえば、高山宏さんが薦めるフレッド・ミラー・ロビンソンの『山高帽の男』(水声社)とか、北村薫さんが挙げていらっしゃる小池光『現代歌まくら』(五柳書院)などは、出会ってもいない本だった。また、四方田犬彦さんが推薦されているミシェル・シオンの『映画の音楽』(みすず書房)や、久世光彦さんが挙げられた徳岡孝夫さんの『舌づくし』(文藝春秋)などは、書店で見かけて気になっていながら、未だ入手していない。
ほかにも、「そうか、この本はやっぱり面白そうだな」とか「こんな面白そうな本があったんだという本が、一年という間にはやはりあったのだ。