坪内道の奥深さを思い知る

今月も気がつけばもう10日あまり。しかも、仕事的には1週間しかない。
大丈夫なのか?年越し?というのが正直なところ。
いろいろ積み残しが出て来そうで恐い。

今日も帰りは8時半すぎ。いつもの本屋で「本の雑誌」の別冊「文庫王国」が並んでいたので、ルンルン!気分。中公文庫の新刊から田口章子さんの『江戸時代の歌舞伎役者』もゲット。
ついでに京極堂の次をゲットするため、とにかく売り場がデカい灯台下暗し書店にも寄る。
いつもの本屋は、売り場が狭いので、京極堂の本を常備しろ!というのはちょっと気の毒。もちろん新刊の時は、平台に積んであるのだが、棚にさすのはちと無理か?という感じ。
山椒太夫・安寿・厨子王の3点セットで行こうと思ったが、安寿さまの『蒲生邸殺人事件』(文春文庫)の裏表紙が折れていたので、やめにして、浅田次郎さんの『天切り松闇語り』の第二巻にする。太夫の『北の狩人』(幻冬舎文庫)も上巻が売りきれていた。かわりに『らんぼう』(新潮文庫)にする。

灯台下暗し書店は、量はあるくせに、わたしの探しているモノがなくて、そこが嫌いなのだった、やはり。
Kさんお薦めのデニス・レヘインも、一時は大量に平積みされていたらしいのだが、このところまったく見かけないし、ローレンス・ブロックも新刊と『八百万の死にざま』くらいしかない。「泥棒バーニィ」シリーズを最初から読みたいんだ!わたしは!!ともう、ここ1週間くらい思っているのだが、意外とないんですね、これが。

帰りの地下鉄でさっそく「文庫王国」の坪内さんの記事を読み始める。だいたい予想通りのラインナップなのだが、坪内さん的1位がアレとは思わなかった。
さらに、『神聖喜劇』がそういう作品だとは、思わなかった。
この正月休みは、京極堂と『神聖喜劇』で過ごすことになるかも。
やはり坪内道は、奥が深い。押しかけ不肖の弟子としては、まだまだ修行が足りぬと、痛感。