読むのと聞くのと、どっちが先?

朝からどんよりした空模様。雨か雪になりそうな気配で、寒さも厳しい。
所用で、広尾へ。帰りに青山ブックセンターの支店に寄ろうと思ったら、定休日。どうもここの青山ブックセンターとは相性が悪いらしい。
前回来た時も、定休日だった。

Kさんから電話で、3月の歌舞伎座昼の部は、土日すべて売り切れという、大ショックな知らせ。「オー・マイ・ガー!!」
思わず、平日に休みが取れないか、考えてみる。
しかし、3月はいろいろとありそうで、今から休む日を決めることは、難しそうだ。せめて幕見でいいから「浮舟」だけでも見たい。

仕事帰りに、いつもの本屋へ寄るが、見回るのみ。たまにはと思って”灯台下暗し”書店に立ち寄る。
文庫・文芸新刊・文芸書の棚など一通り見る。その後、芸術書の棚に行ってみるが、ますます本の数が減っているような気がする。
それでも、いつもの本屋にはなかった、柳家花緑さんの『僕が落語を変える』(新潮社)があったので、棚から抜く。友人・知人で花緑さんに会った人は、みんな花緑さんが好きになる。その魅力がどこにあるのか、知りたくなったのだ。
そういえば、と思い立ち、新潮文庫の棚から吉川潮さんの『江戸っ子だってねえ 浪曲師廣澤虎造一代』と、矢野誠一さんの『落語長屋の四季の味』(文春文庫)を見つけて、これも棚から抜く。

さらに、坪内さんの『雑読系』で紹介されていた、矢野さんの『永井荷風の誤植』があれば買おうと思ったのだが、あいにく文芸書の棚には見当たらない。
新刊の折に、いつもの本屋で見かけたのだが、その時はパスしてしまったのだったが、坪内さんの紹介を読んで、俄然読みたくなったのだが・・・。
帰りの地下鉄の中で、花緑さんの本を読みはじめる。まだ祖父の小さん師匠がご健在の頃から始まる。
今夜は、この本を読むことにしよう。

帰宅すると、アマゾンから志ん朝師匠のCD『落語名人会14 志ん朝6 芝浜・百川』が届いていた。
一昨日、小朝さんの「芝浜」を伺って、志ん朝師匠の「芝浜」が聞きたくなったのだ。
花緑さんの本を読むのと、志ん朝師匠のCDを聞くのと、どっちを先にしようかしら?とちょっと悩んでいる。