京都の敵を江戸で討つ?

朝からうららかな陽気の一日。ただし、風は強く夕方一時雨が降る。
日中の暖かさに誘われたか、桜が咲き始めた。

京都2日目は、南座夜の部の見物と、その後、友人との食事が決まっていたが、それ以外は何の計画も無し。とりあえず、ホテルを移動しなければならなかったので、四条烏丸駅のコインロッカーに荷物を入れて、街歩きをすることにした。
六角堂を通って、イノダコーヒー本店へ行ってから、前日の夜そばを通った錦市場を西から東へ横断する。さすがに京都の台所といわれるだけあって、様々な食品を売っている店が、軒を連ねている。河原町まで出てしまったので、せっかくだから牛若丸と弁慶のお話でお馴染みの、五條橋を見てみようと、今度は南下する。
前日、やはり東京から来ていた友人と、祇園書房店長、大阪からわざわざ駆け付けてくれた友人の4人で食事をした折、京都在住の友人曰く「東西に比べると南北の間隔が広いのよ。特に、四条より南はね」と言われていた。途中でそのことを思い出したのだが、まあ、なんとかなるだろうとひたすら南へ歩く。

四条大橋と五條大橋の間には2本の橋が架かっていて、確かに昨日歩いた二条から三条、さきほど歩いた三条から四条に比べると、遠い。やっとたどり着いて、あたりを見回したが、記念碑とか案内版のようなものは、見当たらない。天気も悪く、いつ雨が降り出してもおかしくない空模様なので、四条へ戻ることにして、帰りは京阪電車に一駅だけだが、乗った。
河原町からはホテルへ行くより南座の方が圧倒的に近いのだが、夜の食事のことを考えると、先にチェックインしておいた方が何かと便利なので、四条通を烏丸の方へ戻る途中で、ジュンク堂書店を発見。とりあえず入ってみる。池袋のジュンク堂に比べると規模は小さいが、店内の雰囲気は似ている。あまり時間もなくなっていたので、サラっとひと回りだけして、何も買わなかった。次回、京都に来たら、もう少しじっくりと見てみたい。

結局、京都でも本屋さんを見かけると素通りできず、ついつい入ってしまった。さすがに、買う方は我慢した。その反動か、東京に帰ってからは毎日、本を買っている気がする。京都の敵を東京で討っているかのようだ。