美しい日本語で語られる歌舞伎

五月晴れも、7日目。夜が更けるにしたがって、だんだん風が強くなり、どうやら天気は下り坂らしい。運気も下り坂のようで、いろいろと予定が狂ってしまう。帰りに、原宿のBOOK OFFに寄って、厄落とし? そこそこの収穫はあったので、まあ良しとする。

歌舞伎熱の再燃にともなって、歌舞伎関係のHPをいろいろとチェックしてみるようになった。松竹の演劇サイトは、もちろん、いくつかのファンの方が運営されているHPも小マメに更新チェックをさせていただいている。その中でも、このところ注目させていただいているのが、歌舞伎に欠かせない竹本(義太夫節)の太夫・<a href=http://www6.ocn.ne.jp/~aoidayu/index.htm>竹本葵太夫さんのHP</a>。
このサイトの存在は、ふじたさんの<a href=http://www.on.rim.or.jp/~kaf/>A Moveable Feast</a>というHPでご教示いただいた。

「ただいま(今月のお役)」では、毎月、葵太夫さんが担当される演し物についての芸談が、月のはじめにUPされているので、ちょっと丸本物が苦手なわたしには、その月の演し物の予習を、という時に非常に有り難い。また、その演し物に関係する役者さんとのエピソードが紹介されることもあり、歌舞伎ファンには嬉しい”ちょっといい話”を知ることもできる。
また、「つねひごろ」という随想のコーナーでは、お芝居や義太夫節にまつわる随想を読むことができて、「ああ、葵太夫さんは本当に歌舞伎と義太夫節が大好きな方なんだな」と思う。

今月は、歌舞伎座の團菊祭・昼の部にご出演中だが、昨日UPされた「片市の旦那」を拝読して、先代の片市さんのことを思い出した。また、羽左衛門さんが亡くなられた折に書かれた想い出を、感慨深く読ませていただいた。どこかへ行かれた折に感じたこと、見聞きしたあれこれなどにまつわる随想でも、やはり義太夫節やお芝居に関することに結びついて行くのは、お若い頃から勉強熱心で知られた葵太夫さんらしい。
そして、葵太夫さんがお書きになる日本語が、当然のことながら、本当に美しい。わたしなどは、敬語の使い方、ちょっとした言い回しなど、学ばせていただくことが本当に多い。

もう、歌舞伎ファンの方ならとっくの昔にご存じのHPかもしれないが、もし、まだの方がいらしたら、ぜひ、一度訪れてみてください。