きもののセンスも大事

ゆうべは、力つきて途中まで書いてアップして寝てしまったので、続き。
とはいっても、落語の中身のことじゃなくて、昨日の独演会での談春さんのきものについて。

いつも素敵なのだが、今回は特に,光沢のある黄色系?のきものと、黒の羽織とのコーディネートが印象的。

亡くなった志ん朝師匠が、きもの選びが素敵だったと伺ったことがある。そして、女性のきものの描写が、とても上手かったとも。
きものといえば、柳朝師匠の13回忌追善興行のときの小朝さんのピンクのきものと金髪は、出ていらした時はちょっとびっくりしたけれど、噺が始まるとまったく気にならなくて、これが小朝さんの個性なんだな、と納得したのだった。
噺家さんや歌舞伎の役者さんは、和服だろうと洋服だろうと、着る物の好みが粋じゃないと、ちょっと興ざめしてしまう。
流行最先端でも、高価なブランドものでも、奇抜なだけだったり、単なる派手だったり、ましてやただのコンサバになってしまうのは、ちょっとね・・・という感じ。

歌舞伎の役者さんでいうと、玉三郎さんのセンスは天才的だと思う。普段のお姿は滅多に拝めないが、舞台での衣裳は、毎回明らかに「玉三郎好み」とわかるものだ。決まりの衣裳でも、どこかが違う気がする。6月の「藤娘」も「御所五郎蔵」でも、決まりは守りつつ玉三郎さんのエッセンスが加えられていた。
私服では、やはり左團次さん! 「街ぐらし」という雑誌のグラビアで着こなしていらっしゃったHUGO BOSSのお洋服といい、「週刊朝日」のお嫁さんと登場したグラビアでの紺のスーツといい、粋でダンディで、惚れ惚れとしてしまう。もちろん、衣裳の着こなしも素敵です!

ちなみに、6月の国立演芸場での花緑さんとの二人会の時にもお見かけした、和服のちょっと粋な感じの男性も、楊柳?のオシャレな羽織でいらっしゃっていた。