がんばれ!街の本屋さん

今年は、身近にあったいわゆる”街の本屋さん”が消えて行く有様を、よく目にする。
9月に”いつもの本屋”としてお世話になっていた、文鳥堂書店赤坂店が閉店し、そして今度は、イグレグ書房だ。
イグレグ書房に対しては、そんなに思い入れがあったわけではないのだけれど、ここもまた、街の本屋さんにしては、シブい本があったりして、たまに覗くと何か発見のある本屋さんだった。

ブックファースト紀伊国屋淳久堂といったメガストア文教堂のような大チェーン店、かつてのリブロや青山ブックセンターのようなマニアックな品揃えのチェーン店。こういうある程度以上の規模がある店は、それなりに利用価値はあるのだけれど、日常的にちょくちょく覗く本屋さんというのとは、ちょっと違う気がする。

街の本屋さんで、限られた売り場と棚に、その棚を作っている人の気分が見えてくるのが、本屋好きにとっては、楽しい時間だ。
普段だったら気づかずにいたであろう本を、棚を作った人からのメッセージとして見つけて、手に取る楽しさ。意外なつながりに気づかされた時の驚き。
そんなうれしい発見を求めて本屋に行くのなら、やはり自分の趣味とほどよく合った棚のある、街の本屋さんが欲しくなる。
今のところ、東京ランダムウォーク赤坂店に、そんな本屋さんになって欲しいな!と勝手に思っている。なので、他で見つけた本でも、ランダムウォークにありそうだと、その場では買わないという、草の根運動を展開中だ。

どうか、街の本屋さんとして、頑張ってもらいたい。