まずは、趣味がいいおばさんになりたい

顔やスタイルは生まれつきのものに支配されるから、諦めざるをえないけど、せめて、他人に「貧乏くさい」とか「頭悪そう」とか「趣味悪い」とか思われないような、そういうおばさんになりたいものだ。なんだかんだと言っても、着てるものっていうのは、その人の印象を大きく左右するもの。別に、ファッション誌から抜け出てきたような格好をしなくても、「あら、あの人、趣味がいいわ」と思う女性は、たくさんいらっしゃる。高いもの、有名ブランドのものに頼るのではなくて、自分らしさが他人(特に、女性)に不快感を与えない形で出せたら、いいなぁと改めて思う、今日この頃(今朝、職場女子に「そのニット、いいですね」と言われたからってわけでもないが、無印の5千円もしないようなニットでも、そう言ってもらえると、なんか嬉しいじゃないですか)。
粋なおばあちゃんっていうのが、最終目標なんだけど、とにかく今のところ目指すのは“趣味のいい”おばさん。
きものもただ着てればいいってもんじゃなく、自分の身の丈にあった、他人に不快感を与えない、そういうコーディネートと着方を身につけなければ・・・。
男ウケがいいかどうかなんてことは、きものにしろ、洋服にしろ、どうでもよくて(昔から、そういうところはあったけど、最近、とみにそう思う)、むしろ、同性に「なにあれ!?」と思われることの方が、よっぽどイヤ。もっとも、師匠ウケは考えるけど。だって、変なコーディネートとか、変な着方をしてると、必ず「なんだよ、それ」という厳しいお言葉が・・・(それは、弟子にしていただく前からなんだけどね)。
少なくとも、師匠が連れて歩いて恥ずかしくないように、ってのは仕事にお供する時とか、仕事先に行く時は、考えますよ。後で「恥ずかしくて、弟子だと言えなかった」なんて言われない様にね。洋服だと、師匠もカジュアルなので、汚らしく見えないように、っていうことぐらい考えて選べばなんとかなるけど、きものの場合、お供の時の基本は柔らかモノ。高座に紬や木綿で上がる芸人さんはいないから。お客で行く場合でも、トンチンカンにならないように、場の雰囲気を考えないと。これが難しい。
以前は、まったくのお客だから、好きなきものでいいと思っていたけど、弟子にしていただいてからは、師匠と関係のある方がいらっしゃいそうな場に行く場合は、考えますよ。みなさん、きものは見慣れていらっしゃいますからね。変な格好してて、あとで弟子だということがわかった時に、師匠が恥をかかないようにね。なので、寄席や落語会にきもので行く時は、ちょっと悩ましいですよ。でも、そうやって普段から自分の感覚を磨かないと、いつまでたっても進歩しないからね。
その分「きものさろ〜ん」の日は、ちょっと遊んでみたいな、なんて思うのだけれど、夕方から師匠のところでお稽古だったり、落語会に行くことになってたりで、なかなか遊べません。なので、きものの持ち物検査を一度ちゃんとやって、着る機会があまりなさそうなきものは、嫁入り先を考えようかな?などと考えている、今日この頃。
とにかく、“粋”なばあちゃんになれるよう、今から修行を積まねば!というところですな。

あ、大事なことを書き忘れてました。
中身を磨かないとね。いくら外見に気を遣っても、中身が空っぽじゃ、結局のところ“バカ丸だし”になっちゃいますからね。