蔵書印

子供の頃、自分の持っている本に、お気に入りのスタンプを押したりしていたような気がします。
その後、買った日、読んだ日を裏表紙にメモするようになり、いつの間にか、そうしたことは止めてしまいました。
大人?になって、本好きの病がますます嵩じて、何か独自の蔵書印か蔵書票のようなものが欲しいなぁと思ったこともありました。なかなかいいデザインが思い浮かばず、そのうち、「売る時に安くなっちゃうから」などという姑息な考えも浮かんだりして、すっかり蔵書印・蔵書票への熱も冷めたのですが、「文庫本大好き」*1というサイトで、国立国会図書館の電子展示会「蔵書印の世界」*2を教えていただき、見てみたら、またまたちょっと蔵書印が欲しくなってしまいました。
伴信友小浜藩国学者)の「身後俟代我珍蔵人伴信友記」(しんごわれにかわりてちんぞうするひとをまつ ばんのぶともしるす)だとか、「コノフミヲカリテミムヒトアラムニハ、ヨミハテゝトクカヘシタマヘヤ、若狭酒井家々人伴氏蔵本」なんていうもの、賀茂真淵神代文字のもの、淡島寒月の鳥、新島八重子の菊といった文字以外の印、などなどユニークなものを見ているうちに、堅苦しく考えなくても、自分の気に入った絵柄や言葉を使えばいいんじゃない?なんて・・・。

*1:「文庫本大好き ー岩波文庫コレクション」http://www.tomita.net/

*2:「蔵書印の世界」http://www.ndl.go.jp/zoshoin/index.html