古書市@浅草松屋

所用で浅草まで行ったので、帰りに松屋で開催中の古書市を覗いてみることに。今年の初古本買いだから、何かいいものを買いたいなぁと思っていたのだけれど、結果、とてもステキな本を買うことができた。
なんと、没後に出版された花柳章太郎の舞台写真集を発見! わたしの今日のご予算からすると、ちょいと高めだったので、他に見つけた本を2冊ばかりあきらめたのだけれど、そんなことは気にならないぐらい、嬉しい。『舞台の衣裳』にも、舞台写真は収録されているのだけれど、当然衣裳がわかるようなカットを選んでいるもの。その点、今日見つけた写真集『おもかげ 花柳章太郎舞台写真集』(演劇出版社)は、花柳が演じた様々な役の写真満載。娘から年増、おばあさん、そして立役まで、花柳の芸域の広さを知ることができる。巻末の制作小記を読むと、編集に当たられたのは、利倉幸一さん。懐かしいお名前だ。「演劇界」を隅から隅まで読んでいた頃、利倉さんのお名前はなんだか勝手に親しみのある人のような、そんな気がしていたから。
これから、何度も何度も取り出しては見返すことになるだろう。いやはや、ここで遭ったが百年目!なのであった。
あと、都筑道夫砂絵くずし―「なめくじ長屋捕物さわぎ」傑作選 (中公文庫 つ 7-4)』も購入。万が一、帰り道で『噺のまくら』を読み終えてしまった時のため。