坂東三津五郎踊りの愉しみ』読了。
三津五郎様の踊りは、ほんと、いつも素晴らしい。そのすばらしさの理由を垣間見ることができる一冊だ。
江戸時代から続く坂東流が、他の流儀とは振りや解釈が違うというのは、なんとなくは知っていたけれど、具体的な違いをわかりやすく解説してくださっているし、なぜそうなったのか、という理由にまで言及している。
さらに、見ていたときに気づいていなかったあれこれがある、というのを本興行でもう一度「娘道成寺」と「六歌仙」は踊っていただきたい。
今月の演目(連獅子とどんつく)についての記述がないのが、惜しい…。
これを読まなくても、三津五郎様の踊りは愉しめるけれど、これを読むと、もっと愉しめる、はず。

坂東三津五郎 踊りの愉しみ

坂東三津五郎 踊りの愉しみ